さいたま市 御菓子司 福泉
福々まんじゅうと栗まんじゅう
今回は女性だけでお店を切り盛りされているさいたま市御菓子司福泉さんを紹介します。福泉さんは創業昭和52年と比較的若い店です。数年前にご主人がお亡くなりになられましたが、お店の看板銘菓を惜しむお客様の要望で親族の女性達に手伝ってもらい女性だけのお店で営業を続けられております。
お店はさいたま市緑区原山にあり、浦和レッズでお馴染み浦和駒場スタジアムの東側に拡がる住宅地です。緑区内には埼玉スタジアム2002や浦和美園駅が所在しサッカーのメッカです。
看板銘菓の一つ『浦和名物福々まんじゅう』出来上がり78グラムと大きく小倉餡を中餡に使った炭酸饅頭です。お話を柳田店主に聞きました。「昔から小麦は常食として親しまれてきました。伝統ある和菓子の良さを見つめたいと言う願いをもとに当店の『福々まんじゅう』は、まざり物なしの地粉のみを使用した無着色・無添加の手造りでございます。この饅頭の肌、艶、甘味は熟達した職人技術の結晶です。昔の味、本物の味を楽しんで頂きたくここに製造いたしました」
もう一つの看板商品が『福泉の栗まんじゅう』と銘打った一粒栗を包餡した70グラムと大きい栗饅頭です。「丹波の栗を白餡で包み栗本来の味を一粒一粒まろやかに丸ごと包みソフトに焼き上げました。小さな形の中に自然の恵を、茶の湯の一期一会の心で製造しております。福泉ではお菓子づくりを通じて浦和文化の向上をお手伝い出来たらと念願しております。伝統の味を語らいのひとときに、福泉の栗まんじゅうを、お土産におくりものに是非、ご利用下さいませ。おいしさはつくりたて、お早めにお召し上がりくださいませ」
福泉さんはこの他にも過去農林水産大臣賞に輝いた銘菓「福々最中」も製造しています。「福々まんじゅう」は店舗の他にJR浦和駅ビル・アトレ浦和内の浦和観光案内所でも購入する事が出来ます。3個箱入450円(税込)。サッカー観戦のお供に、手土産にと素朴な昔懐かしい味をお楽しみください。
埼玉県菓子工業組合副組合長兼専務理事・中島祥夫