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最近の消費者動向を学ぶ

販路開拓にむけたセミナーに参加

販路開拓セミナー 2月19日(月)、新潟市中央区において新潟県中小企業団体中央会主催のセミナー「お客様から喜ばれ、売れる仕組みづくり~お客様が求める商品とは~」が開催された。

 これは、中央会が昨年11月に「菓子製造小売業における新市場進出への取り組みに関する実態調査」として、全組合員にアンケート調査をした結果、約7割が新市場進出へ取り組みたい意向があること、約4割弱が首都圏等への販路拡大を希望していることがわかり、これらの結果を踏まえ中央会が企画し、組合員約50名が参加した。

 講師は、顧客・販路開拓支援コンサルタントの中俣順弥氏で、永年、デパートのバイヤーとして活躍された経験をもとに、消費者目線から客の求めている商品をアドバイスして頂ける機会となり、参加者は皆熱心に耳を傾けていた。講演内容は以下のとおり。

 まず、客に商品の魅力をしっかりと提案すること。例えば、ポップは「売れ筋NO・1!」ではなく、特徴を分かり易い言葉、工夫した言葉で伝えること。広告媒体として、インターネットに期待し過ぎは良くないが、SNSは投稿頻度を上げると効果がある。

 最近は、中元や歳暮などの儀礼的なギフトは減少傾向にあり、目的のはっきりしたお土産、例えば、ママ友や孫など身近な人に気軽に贈るカジュアルギフトは増えている。

 売上高は、単価×数量×客数×頻度で決まるが、ここに「サービス力」を付加することで、売上は格段にアップする。会話の中から客を探り、どんなお菓子を誰にあげるのかなどを想像して商品を勧めることが大事で、それには、従業員のコミュニケーション能力や商品知識などのスキルアップが不可欠となってくる。優秀な販売員を育てることは売上増加に大いに寄与するので、取り組んで欲しい。

 人口減少が進み、市場規模が縮小する中、新市場の一例として、介護のためのお菓子がある。2035年には、65歳~75歳の高齢者人口が33%を占めるようになり、個包装の優しい味のお菓子が求められる今後は、大きなマーケットと成り得る。

 以上が講演の概略ですが、人口減社会への対応、優秀な従業員の育成こそがお店の生き残りに関わってくること、ニーズに合った商品作りが重要であることなどを学び、大変有意義なセミナーでした。

 新潟県菓子工業組合専務理事・蒲沢百合子

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