和菓子技術講習会を開催
多彩な菓子の講習を行う
京都府菓子工業組合では年2回京都府の補助金事業として、洋菓子と和菓子の技術講習会を実施しております。
この2月20日に和菓子の技術講習会を株式会社 堀九来堂の会場をお借りし、組合員38名の出席のもと開催致しました。
講師に菓子処喜久春の南向由美子(なさきゆみこ)先生にお越し頂きまして、限られた時間の中、ほうじ茶ブッセ、紅茶カップ、甘酒饅頭、桜しぐれ、抹茶モンブランなど多彩な菓子の講習を行って頂きました。
南向先生は大阪二六会にも所属され、特に工芸菓子は素晴らしい技術で菓子博でも多くの賞を受賞されておられます。
まず初めにほうじ茶ブッセは、ブッセ生地にほうじ茶パウダーを入れて焼き上げた、柔らかいクッキーのような触感のお菓子になります。
紅茶カップは紅茶を入れたカップケーキの生地にりんご餡とリンゴの蜜漬けを入れ焼き上げて仕上げます。
甘酒饅頭は、酒饅頭の生地に甘酒を入れ、蒸しあげたシンプルな饅頭ですが、味が酒饅頭より柔らかくなり、女性にも好まれる仕上げになっております。
桜しぐれは、ピンクに染めた黄味しぐれの生地に、こし餡を包んで上に桜の花をあしらい蒸し上げた、見た目がかわいいお菓子になります。
最後に作って頂いた抹茶モンブランは、先に抹茶のクリーム生地をそば状に絞り、固まったところで取り出して白餡で包むという逆転の発想で仕上げたお菓子でした。
簡単な各お菓子の紹介となってしまいましたが、和菓子とはいえ、洋菓子のテイストもうまく取り入れ、見た目も女性ならではのデザインで考えられた、今一番売れ筋の商品を多数学ぶことが出来た、貴重な講習会でした。
最後に、この講習会は2月に行われたものですが、今のこの大変な状況の中、逆にこの時間を利用して、将来に向けた新しい商品の開発も出来ると思います、それまで皆さんで頑張っていきましょう。
京都府菓子工業組合理事長・横山長尚