各地の菓子店探訪
岐阜県菓子店の投稿

㈱柏鳥堂(はくちょうどう)

地域の魅力が詰まったお菓子を

本店 かつて岐阜市内から揖斐川町の本揖斐駅まで運行していた名鉄揖斐線、そして谷汲山華厳寺への参拝客を運んだ名鉄谷汲線、その乗換駅として栄えた黒野駅(大野町)の商店街に店をかまえ、あと数年で100周年を迎えようとしています。創業は昭和元年の1926年。太平洋戦争などの苦しい時代を乗り越えて、祖父、父の築いた業績を受け継ぎ、三代目として「お客さまを大切に、正直な商売を心がける」という信条のもと、安全安心な国産材料を使った和と洋を組み合わせた菓子の考案や、地域奉仕活動にも取り組んでいます。

ふんわり柿姫 地域の歴史や地元の食材を生かしたお菓子作りにも丹精を込めています。黒野駅で見られたレトロな赤い電車をモチーフにしたパッケージのお菓子は「黒野ラスク」。黒糖を焼きこんだラスクの懐かしい味に、思い出のあの時代への郷愁を込めました。「ふんわり柿姫」は、柿で有名な西濃地方(岐阜県西部)の中でも大野町特産富有柿を使い、刻んだ柿入りのバタークリームをふんわりとした生地で包みました。この「ふんわり柿姫」は、大野町の魅力を発信する特産品「大野町の太鼓判」に選ばれ、町を訪れる方たちに喜ばれています。

黒野ラスク そして2013年には国道303号線沿いに「中之元国道店」がオープン、そこでは二人の息子たちが和菓子の伝統に新しい感覚を加えながら、次世代へのお菓子作りに励んでいます。「柏鳥堂」へ立ち寄るお客さまが、まごころを込めたお菓子で笑顔になっていだきたいと願っています。

中之元国道店

 岐阜県菓子工業組合・㈱柏鳥堂代表取締役・鳥本豊和

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