茨城県レポートの投稿
開運 東国三社巡りサブレを開発
神栖菓子組合
茨城県菓子工業組合内神栖菓子組合では、このほど統一銘菓「開運 東国三社巡りサブレ」を開発した。茨城県南部にある鹿島神宮、息栖神社と千葉県北部に位置する香取神宮は古来より、三社併せて「東国三社」と呼ばれている。その名称は、それぞれに祭られる武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ・鹿島神宮)、経津主大神(ふつぬしのおおかみ・香取神宮)、天鳥船神(あめのとりふねのかみ・息栖神宮)の三柱の神が天照大神(あまてらすのおおみかみ)に天界から派遣されて、地上を譲るように迫った「国譲り」の物語に由来している。江戸時代には「木下茶船」という遊覧船で水郷を観光しながら東国三社を参詣するコースが人気を集めていた。
サブレはこの三社にちなみ、作られた物。鹿島サブレは鹿島市の特産品メロンピュレを使用。国譲り神話に出て来る天の迦久神(あめのかぐのかみ)は鹿の化身だったことから、同宮の鹿は神鹿として保護されている。鹿島サブレはこの鹿をかたどっている。
香取サブレは香取市の特産品さつま芋のペーストを使用。香取神社に鎮座する岡は、形状が亀の甲羅に似ていることから「亀甲山(かめがせやま)」と称される。香取サブレはこの亀にちなんでいる。
息栖サブレは神栖市の特産品ピーマンピュレを使用。息栖神社のご神体である忍潮井(おしおい)という井戸の中には男瓶(おがめ)と女瓶(めがめ)があり、男女で自分の性別と逆の井戸の水を飲むと結ばれるという言い伝えがある。息栖サブレはこの井戸の形を表している。
同サブレは神栖市特産認定品となっている。