宮崎県菓子店の投稿
十字屋
地元の特産品を積極的に取り入れた商品開発を行う和洋菓子・パン店
当店が店を構える三股町は、都城市のベッドタウン、北諸県郡唯一の自治体です。
県内ほとんどの市町村で人口が減り続ける中、増加率は県内トップクラス。又、アスリートタウンを掲げていて、スポーツも盛んな元気な町です。
元々は、菓子職人だった父は当時、パン屋があまり無かったこともあり、菓子でのスタートよりも来客数が見込めるパンも一緒に販売する決断をし、それから独学で今も人気のある食パン、あげパン等の商品を創り上げました。
私も幼少期から熱心に商品開発を進めていく父の姿を見て、いつしか菓子の道を志す事になり、高校卒業後、東京の上野毛の日本菓子専門学校で基本を学び、板橋区の洋菓子店で3年修行させて頂きました。
その後、地元に帰り、父と母、妹と共に地域に根付いた店を目標に頑張ってきました。現在は製造が私一人、販売を妻で何とか切り盛りしております。
三股町は特産品も多く、ごま・どぶろく・バイオ茶等は知名度も高く、菓子の新商品開発には恵まれた環境です。
当店も、ごま菓子10品、どぶろく菓子2品、バイオ茶菓子2品を商品化販売しており、おかげさまで、お客様からの評判も良く、町のふるさと納税返礼品としても活用して頂いております。
商品の中で一番人気がごまラスクです。今でもファンの多い食パンと(みまたんごま)ブランドのごまを組み合わせ、焼成後、一晩低温のオーブンで乾燥させた商品です。店でもイベントでも一番早く売れきれる主力商品になりました。
コロナ禍で、売り上げ減少、仕入れの高騰など問題山積みですが、これからも地元の特産品を生かした商品づくりに益々精進して参ります。
宮崎県菓子工業組合・十字屋代表・宇津克彦