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旭川市、観光土産菓子活性化プロジェクト

 コロナ禍でまだまだ観光需要が伸び悩む北海道ですが、観光需要の応援と旭川スイーツの消費拡大のため、2022年8月から「旭川ウェルカムスイーツ提供事業」を行いました。

 この事業は、北海道菓子工業組合旭川支部と兼ねた会員で構成される旭川菓子商工業組合、旭川市内のホテル・旅館、旭川市との連携協力により実施されました。

 事業内容は旭川市内の21軒のホテル・旅館に宿泊いただいた10万人のお客様に対して、2022年8月末から12月末までの期間、菓子組合に所属している組合員が製造する菓子をウェルカムスイーツとしてチェックイン時に無償で提供するという取組です。コロナ禍で土産菓子を試食できる店舗がほとんどないという状況を踏まえ、ビジネスや観光で旭川市外から来られた方に試食体験いただきたいという意図もあり、単純に無償で菓子を配布するだけでなく、宿泊者には菓子と一緒に市内菓子店や道の駅、空港売店など、配布した菓子が購入できる店舗マップも同時に配布し、消費拡大につなげました。

 配布した和洋様々な菓子は、当組合の115周年記念で考えられた0166スイーツ(旭川の市外局番が0166であることから、166円均一で菓子組合員みんなで販売しようと考えられて作られたお菓子)であり、旭川のオリジナルスイーツとして定着していければと考えております。協力いただいたホテル・旅館のスタッフの方からは、宿泊者から「よく温泉に泊まったら置いてあるお菓子と同じような感じだね。直接手渡しでもらえたのでうれしかった。」「初めて来た土地のお菓子をもらえてありがたい。」という声も上がったと伺っております。さらに、ホテル側からは、「全国旅行支援も開始され、観光客も増えてきたので月の割り当てのお菓子はすぐになくなったが、お客様に喜んでいただけたので、機会があればまた行いたい。」という声もいただけました。

 コロナ禍になりお客様一人一人との接客会話も機械的に、最小限度となり接触の機会が少なくなっているご時世ですが、事業を通して、やはりお菓子には人と人をつなぐ役割、人を笑顔にする役割を持っていることを再認識させていただけました。

 北海道菓子工業組合 理事(旭川菓子商工業組合組合長)・村本暁宣

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