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『春の和菓子』講習会

北海道菓子博に向けての若手育成

岡本伸治先生

 一般財団法人北海道菓子協会では和菓子の技術の向上と若手育成の為、令和5年1月23日に講師に三重県の有限会社夢菓子工房ことよ代表の岡本伸治先生をお招きして札幌観光ブライダル・製菓専門学校(札幌市)にて和菓子講習会を開催致しました。当日は和洋菓子関係者23人参加、製菓専門学校の生徒にも参加して頂きました。北海道菓子工業組合青年部活動としても北海道は東西南北の距離が大きくなかなか集まることができない為、年に二回の活動の一つとして講習会は協力事業として行っております。和菓子を世界に発信している活動を続けている講師の岡本先生は、ご多忙の中、台湾から帰国後まもなくの講習会でしたが、今回の台湾や諸外国での和菓子の魅力の発信や可能性についても講習の中で色々とお話をして頂きました。その話に専門学校の学生さん達は、身を乗り出し夢中になって聞き入る様子が印象的でした。

 講習は、岡本先生の和菓子店の銘菓にもなっているいちご桜、うなぎの蒲焼、春の小川などの他、全7点。昔ながらの和菓子の良さに付け加え、SNS発信でも多くのフォロワーをもつ岡本先生の見せる和菓子づくり、そして作りやすさや便利な道具の活用を交わえた作り方は参加者を魅了。テレビ番組の『テレビチャンピオン』でも活躍をした先生の特技のそっくり和菓子。今回講習の美味しく食べられるうなぎの蒲焼は、伊勢芋からつくるふんわりとした上用饅頭に珈琲味を加えたなんとも不思議な和菓子で見るものを魅了。和菓子の素材の中でも求肥の生地にも今流行のふわふわの生地を楽しめながら洋の素材も積極的に取り入れ融合することで新感覚のスイーツもあっという間に出来上がっていきます。最後には、岡本先生を囲んでみんなで写真撮影会。学生達は大喜びでこれからの和菓子職人を目指す若者にとってもとても良い刺激になりました。

 講習会の終了後には、北海道菓子工業組合青年部と講師の岡本先生との懇親会を開催。2025年に旭川で全国菓子博覧会を開催することが決定した北海道菓子工業組合青年部として前三重県での菓子博覧会に携わった先生のお話しを色々と聞かせて頂くことができ、これから菓子博に向けて一致団結する良いきっかけになりました。

 北海道菓子工業組合青年部部長・吉田貴之

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