三春昭進堂
春陽郷三春のお陰
福島県の中通りにある三春町は三春秋田氏5万石の城下町、そして、日本三大桜「三春滝桜」のお陰で毎年春になると全国から"桜の小さな城下町"と脚光を浴びます。当三春昭進堂は、三春城下にて明治末より初代髙橋民四朗・おたり夫妻が商売を始め、店舗が「三春駒」の名で知られる三春産馬や三春牛を扱う三春家畜市場の門前という事もあって競り市に集まる畜産家達に売り出した饅頭が美味いと評判になり、おたりさんの造る「おたりまんじゅう」として四代に亘って親しまれています。
おたりまんじゅうは国産小麦を使った薄皮の小麦饅頭で餡は漉し餡、皮には地元三春の醤油と味噌を使って風味を出し家伝の味を守り三春は元より福島県内外のお客様から広く愛され現在に至っています。
当店では、ホームページや毎月発行している新聞折り込み広告チラシ「塵壺」(旧三春藩領内1万5千部・平成3年より発行)などを通じて"三春の宣伝9割、菓子の宣伝1割"で「小さな城下町三春」の情報を積極的に発信しています。
お菓子の紹介より町の宣伝率を高くしているのには理由があります。地方の三春昭進堂という一店舗を全国的知名度にするためには途方もないお金と労力が掛かりますが、三春滝桜という全国的・世界的な広告塔に便乗して三春をメインに宣伝・案内すれば三春の饅頭屋として全国区に成り得るのではないかと"あやかり"を目論んでいます。
お陰様で毎年、春先になるとテレビ雑誌等のメディアの方々から当店への問い合わせや取材依頼もそうしたことからだと思っています。
近年は、地元テレビ局に出演して季節の菓子はもちろん城下町三春関連の歳時や寺社仏閣、そして話題の人気店等を案内しています。
また、支店やテナントの出店の代わりに、この塵壺の発行によって経費とリスク削減、さらに、三春城下にお客様を招くことにより城下の賑わいの創出も視野に入れています。東日本大震災やコロナ禍の中にあっても順調に商いを続けることが出来ているのも"三春"に護られているということなのかもしれません。
福島県菓子工業組合・菓匠蒼龍・髙橋龍一