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お菓子のまち伊万里だからできるお菓子の祭典

菓祖・中嶋神社献菓祭

 菓祖・中嶋神社が鎮座し、西洋菓子の父・森永太一郎の生誕地でもある佐賀県伊万里市。この地にて、四月一六日、佐賀県菓子工業組合のご協力により、恒例の「菓祖・中嶋神社献菓祭」を執り行いました。また、今年は献菓とともに、「佐賀銘菓展示販売会」「佐賀銘菓抽選会」も同時開催しました。

 常世の国より菓子のもととされる非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)を持ち帰った田道間守命(たじまもりのみこと)。伊万里にその実を植えたとの言い伝えから、昭和三〇年、中嶋神社は建立されました。今年の献菓祭では、県内菓子店一七社の御菓子を神前に献納し、佐賀県菓子工業組合・中原理事長はじめ伊万里菓子組合、伊万里市、伊万里商工会議所の各代表が玉串を奉奠しました。祭事中、突然の雨に見舞われましたが、無事、感謝の誠を捧げ、菓子業界の商売繁盛を祈願することができました。

佐賀銘菓展示販売会

 その後、会場を伊万里市民ギャラリーに移し、「佐賀銘菓展示販売会」を行いました。事前に新聞やテレビで告知していたおかげで、予想を超えるお客様にご来場いただき、、混雑を避けるために開始時間を二〇分早めなければならないほどの大盛況でした。来場者は、長崎街道(シュガーロード)や佐賀三大キャラメル王(森永太一郎・江崎利一・森平太郎)などの展示に見入りながら、すももキャンディや花ぼうろ、子すずめ最中やカシューナッツ羊羹など、普段目にする機会が少ない佐賀県各地の銘菓に感心しきりで、先を争うように商品を手に取りレジに並ばれました。この販売会での収益金は、老朽化した中嶋神社の修復費用に充てられる予定です。

 最後に、神社で献菓された御菓子が当たる「佐賀銘菓抽選会」が伊万里駅前広場でありました。献納菓子と菓子店の紹介のあと、当選番号を読み上げると、場内から大きな歓声が上がり、当選者は満面の笑みを浮かべながら御菓子を手に取られました。嬉野市から来たという当選者はテレビのインタビューで、「すばらしいまちおこしだと思います。自分のまちにはこのような祭りはないのでぜひやってほしいです」とおっしゃっていました。

佐賀銘菓抽選会

 お菓子のまち伊万里だからできるお菓子の祭典。私たちはこの祭典を、伊万里市民や佐賀県民だけではなく、九州中、日本中の人たちが集うお祭りにしたいと考えています。コロナによる消費低迷、原材料の値上げなど厳しい環境ですが、菓子業界の力を結集して消費者との交流の場を創造し、菓子の需要喚起につなげていければと思います。そのためにも、これから県域を越えた業界の皆様のご支援とご協力を宜しくお願い申し上げます。

 佐賀県菓子工業組合伊万里支部・浦川洋記

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