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〝日本一!ようかん祭り〟と〝まんがシュガーロードと小城〟

 本年五月三日、文化庁が日本の伝統的な食文化功労者を顕彰する制度を創設することが報道されました。人間国宝(重要無形文化財保持者)の候補者とする方針が発表され、伝統菓子の分野にもようやく光が当り始めています。

ようかん祭り

 百年以上前の大正時代から九州における羊羹の聖地とされてきた佐賀県小城市には昭和二十七年創設の小城羊羹協同組合があり、七十年以上の歴史を有しています。

 小城市市民交流プラザ〝ゆめぷらっと小城〟が開設された平成二十八年小城市の中心市街地活性化をはかるため、第一回日本一!ようかん祭りが開催されました。一日五千人の入場者があり、二回目の平成二十九年以降六千人、七千人、七千人の盛況が示されました。コロナ禍となり開催が危ぶまれましたが、五回目以降も連続開催となり、千三百五十人、二千四百人、四千人、四千五百人と徐々に回復が見られ、第九回は本年十一月十七日、一昨年からのJR小城駅からのJRウォーキングと三年連続の共催となります。

スタンプラリー

 四回目迄の〝ゆめぷらっと小城〟内のみの開催から、コロナの影響を受け中心市街地の小城駅から須賀神社の二キロメートルのエリア内の、ようかん店めぐりに切り替え、弥生時代からの古い歴史を誇る小城の自然と伝統を楽しむ町めぐりとなったことで、パワーアップしたイベントに生れ変わったのでした。

 〝おぎようかん〟は小城羊羹協同組合が保有する登録商標であり、令和二年には日本遺産に認定された「砂糖文化を広めた長崎街道~シュガーロード~」の構成文化財のひとつとなりました。小城市内の構成文化財は、ほかに長崎街道の「牛津(うしづ)宿」、村岡総本舗本店、村岡総本舗羊羹資料館があり、様々なメディアで紹介されるところとなっています。

シュガーロードと小城

 令和六年三月小城市では小城を代表する食文化〝おぎようかん〟をはじめとしたシュガーロードに関連する情報を発信する「まんがシュガーロードと小城」をシュガーロード日本遺産登録記念として刊行しました。

 小城の代名詞である〝おぎようかん〟を中心として、背景にある「水の豊かさ」と「うす味のおいしさ」が、まんがに登場の普茶料理、鯉料理、清酒などから伝わってきます。

 城下町、門前町であった小城の奥深い歴史と伝統、おぎようかんを愛した近代人の代表である小説家松本清張氏に至るさまざまなエピソードがダイナミックな筆づかいのまんがで表現されており、小学生以上の多くの世代が楽しめる傑作となっています。

 とりわけ佐賀の南蛮文化や中国文化を貴重な記録である日葡辞書を中心として解説し、記録の少ない伝統菓子文化に大きな光が当てられました。

 画期的な試みとして注目される〝日本一!ようかん祭り〟と〝まんがシュガーロードと小城〟は、これからも伝統菓子の分野で大きな輝きとなることが期待されています。

 佐賀県菓子工業組合理事・小城協同組合理事長・村岡総本舗社長・村岡安廣

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