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もち米契約栽培調印式

信頼関係でこれからも継続

もち米契約栽培調印式

 このほど山口県菓子工業組合はJA山口県ともち米の供給契約を締結しました。毎年7月の恒例行事となった契約調印式は安定した価格で組合員に安全な山口県産のもち米を確保したいという組合の思惑と、もち米の消費と価格が低迷する中、売れる農作物づくりを目指すとともに安定的な取引を望む生産者の思いが一致し、2003年から行われています。現在は7人が37‌haで生産を行っています。

 この日の契約調印式には生産地である山陽小野田市を仲介役に、生産者代表、JA関係者、山口県菓子工業組合関係者が出席しました。今年度の契約数量はミヤタマモチ1062俵(前年比99・5%)、ヒヨクモチ178俵(前年比120%)となりました。

生産地である山陽小野田市

 小田山口県農業協同組合宇部統括本部長は「米を取り巻く環境は依然として厳しく。需要に応じた生産と販売が重要である。栽培農家も契約数量の確保と品質向上に努力しているので、今後も契約を続けていきたい」と挨拶されました。当組合、坪野理事長は「高品質で安定したもち米の供給に感謝している。生産者のご厚意に応えられるようなおいしい菓子を作り、もち米の消費量を増やしていきたいので、引き続きのご協力をお願いしたい」とお礼を述べ、生産者の紹介とJA担当者の経過報告、市からは「スマイルシティ山陽小野田の取り組みの一つとして活力ある農業の推進に取り組んでいく」との言葉で調印式を締めくくりました。肥料や燃料費などが高騰する中、価格については前年度から据え置きされましたが、今年度より「気象変動などで相場が変動した場合、10%を上限に価格を変更することがある」との但し書きが付きました。

 今年度より菓子組合の健全な財政基盤の確立のため、様々な改革に努めています。利用者には心苦しいのですが、もち米契約栽培の開始以降、初めて一俵当たり手数料100円増額の改定を行いました。この事業は菓子組合にとって最も重要なものです。組合員の皆さまとともに関係団体と長年の歴史によって築かれた信頼関係により、これからも続けてまいります。

 山口県菓子工業組合事務局・安光このみ


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