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「伝えたい・残したい菓子文化」の取り組みについて

加賀・能登・金沢

菓子文化企画委員会

 現在、石川県は来年3月16日に北陸新幹線が金沢より敦賀まで延伸となります。この敦賀開業は北陸新幹線第2の開業(金沢―敦賀間)と位置づけられ、それぞれ沿線各地は開業ムードで盛り上がっています。

 また、第23回全国障害者芸術・文化祭「いしかわ百万石文化祭2023」が10月14日(土)~11月26日(日)まで44日間開催中、県内全19市町の地域色豊かなイベントが繰り広げられ、更にオープニングイベントとして、金沢市内の中心地に位置する県政記念館「しいのき迎賓館」が会場となり、金箔貼り、加賀象眼、加賀友禅染、九谷焼絵付け、そして和菓子作り体験のプログラムも組まれており、国内外にいしかわの魅力再発見となる機会にもなっています。

 そこで、全国各地も同様かと思いますが、北陸新幹線は新型コロナの感染拡大に伴い、一時は需要が急減したものの最近はコロナ前の9割超まで回復し、この北陸新幹線第2の開業(金沢―敦賀間)を機に小松市菓子業組合(小松支部)では、新たな名物として各店舗において「こまつプリン」と称して、オリジナル商品開発にも着手、新たなプリンづくりに乗り出しています。

お菓子マップの制作

 石川県菓子工業組合はこの機会に、"伝えたい菓子文化、残したい行事菓子等"を「小冊子」にまとめ、更に加賀・能登・金沢の各組合員の店舗情報とそれぞれ地域の隠れた穴場情報等も折り込んだ「お菓子マップ」を制作するため「菓子文化企画委員会」を立ち上げました。専門家アドバイザー(金沢の日常にある良いモノ・ヒトなどを紹介したガイドブックを出版)、デザイン担当(和菓子大好きな方)のお二人にもメンバーに加わっていただき10月17日企画・検討委員会がスタート致しました。

 北陸は地理的には東京と大阪を等距離でつなぐ地です。今後、インバウンド需要の重要性は勿論、和菓子を次世代に引き継ぐための第一歩として、菓子文化を子供達に伝えることを主眼に置いて、また、将来現事務所の「旧菓子文化会館」を金沢市が「木の文化都市」の象徴となる建築物へと整備を計画、4~5年後に建て替えすることに決定しています。

 近江町市場、ひがし茶屋街、兼六園とも近く、観光スポットの中心となる一等地に位置し、申し分ない建築物になることを期待しています。

 この古い町家が残る尾張町エリアが、木の文化を感じられる「新会館(名称は未定)」として地域の生活に溶け込み、体験・交流を楽しむ場として、同時に暮らしの中に息づく和菓子の魅力発信にも繋がるよう「小冊子とお菓子マップ」の制作に取り組んでいます。

 石川県菓子工業組合事務局・薮猶八

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