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歴史的町並み残る

矢掛町のイベントに参加

やかげ大茶会

 まだまだ暑さの残る11月3日、岡山県矢掛町で、初の「やかげ大茶会」(町観光交流推進機構主催)が催されました。

 矢掛町は岡山県の南西部に位置し、小田川とその支流である美山川流域に開けた、緩やかな丘陵に囲まれた盆地をなしています。江戸時代には山陽道の宿場町として栄え、時に800を超える大名一行が本陣や旅籠屋など町の中に分散して滞在したそうです。伝統的な町家が軒を連ねる町並みのほぼ中央には江戸時代に本陣を務め、あの篤姫も宿泊した石井家が、また東方には脇本陣であった高草家があります。国指定重要文化財として、ともに良好に保存されているのは、全国の宿場町でも例を見ません。このような歴史を受け継ぎ宿泊施設「矢掛屋」がアルベルゴ・ディフーゾ(イタリア発の分散型ホテル)の認定を受け、さらに矢掛町が「アルベルゴ・ディフーゾ・タウン」として世界で初めて認定されました。

矢掛町の町並み

 近年ではこの伝統的な町並みを生かしたまちづくりを官民一体となって行っていて、古民家を再生したお店や新形態の施設などが続々とオープンしています。また町では子育て支援をはじめ、さまざまな世代に向けた幅広いサポートを提供し、民間調査の「街の幸福度ランキング2022」で町は中国地方1位になりました。観光地と生活環境が程よく調和した街づくりに成功しています。

 そんな歴史的な町並みで伝統文化に触れてもらおうと「やかげ大茶会」が催され観光客や住民らが一服を堪能しました。茶会では茶道裏千家淡交会笠岡支部が、やかげ郷土美術館中庭で野だてを行いました。来場者は江戸時代より続く京都の伝統工芸「京焼・清水焼」の流れをくむ真葛(まくず)焼の茶器の特別展示や、次期当主の宮川真一さんの講演もありました。

 また大茶会に合わせて近くのやかげ町家交流館では県内外の人気和菓子・スイーツ店が大集結した和菓子マルシェ、和菓子の木型を使った消しゴムづくりのワークショップが催されました。

和菓子マルシェ

 我々、岡山県菓子工業組合青年部は今年2月に催された和菓子マルシェ続いて2度目のイベント参加。地元名物のゆべしをはじめ、珍しいかぶとがにの形をしたおまんじゅうなど部員自慢のお菓子を持ち寄って販売しました。当日は天気も良く多くのお客様にお越しいただきました。普段は岡山、倉敷等に足を運ばないと買えないお菓子が並んでいる事もありマルシェを待っていた地元のお客様も大勢おられました。

 皆様も矢掛町を訪れてみてはいかがでしょうか。タイムスリップしたような懐かしい雰囲気の町並みを散策すると数々の出会いが待っています。

 岡山県菓子工業組合青年部部長・小西勝浩

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