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祝!知事表彰受賞~比良田氏~及び講習会報告

鹿児島県知事表彰を受ける比良田輝明氏

 過日、鹿児島県職業能力開発促進大会において、当組合顧問・前理事長の比良田輝明氏が、県知事表彰を受賞いたしました。

 これは、県内で極めて優れた技能水準にある技能者に贈られるものです。

 比良田氏は、組合の役員として長年運営に貢献して来られました。

 理事長時代には、HACCP、栄養成分表示、原料原産地表示など菓子業界にとっての大きな変革期でしたが、離島も含む県内各地で研修会を実施し、組合員のサポートに貢献しました。

 また、鹿児島の銘菓としての「かるかん」を大切にし、副理事長時代には、故金藏氏と二人で県内各地を回り、季節・気温・湿度に応じた自然薯、粉、砂糖、水加減などを丁寧に指導する「かるかん講習会」も実施しました。

 昭和16年生まれの氏は、現在も現役であり、長年にわたり和菓子作りに従事し、技術・技能の研鑽に努めており、他の技能者の模範として認められたものです。

 腰や膝の痛みは菓子技術者に多い悩みですが、先日、氏は両膝の手術をしました。医師からは、年齢的に後のリハビリも大変なので、手術ではなく、痛みを回避する薬での処置も考えればと提案があったそうですが、氏は、まだまだこれからも菓子作りを頑張るために、手術を選んだとのことでした。氏の生涯現役への心意気と誇りに感服いたしました。

鹿児島県第39回菓子技術講習会

 さて、氏が取り組んできたことの一つに、「菓子技術講習会」があります。氏は若いころは常に助手を務め、組合員の技術向上に努めてきました。

 その技術講習会も39回を迎え、今年は島根県出雲市「御菓司福泉堂」の土江徹氏を講師にお招きし、「まだ間に合う!秋から冬の上生菓子とおやつ菓子」をテーマに実施いたしました。

 参加者は学生も含め、63名。会場は長机も足りず、二人の助手は休む暇もないほどで、熱気あふれるものとなりました。先生からも東京以外で、こんなに参加者が多いところは珍しいですと言っていただきましたが、ありがたいことに、毎年、多くの組合員が、この学びの場を待っていてくださいます。

 今後とも、組合員の学びと研鑽の意欲に応える講習会を実施していきたいと思います。

 鹿児島県菓子工業組合事務局長・惠島理子


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