令和５年度 第２回製菓技術講習会（和菓子）開催

2024.3.15

　京都府菓子工業組合では、京都府の補助を受けて年度内２回製菓技術講習会を行っております。第１回目として、令和５年10月に洋菓子の製菓技術講習会を実施し、今回第２回目として青木久明氏を講師に御招きし、和菓子の製菓技術講習会を令和６年２月22日（木）に実施致しました。

　青木講師は京菓子協同組合の持ち寄り会事業実施運営に長年携わられており、京都府菓子技術専門校では講師として「ういろう」の製造実技を担当。令和４年度には京都府優秀技能者表彰を受賞されました。

　講習会の内容は、季節の外郎の生菓子（伸ばし物と包み物）とフラワーゼリーとなっており、横山理事長の開会の挨拶後、青木講師より、持参された各種の季節の外郎の生菓子の見本を紹介、参加者それぞれ近くで拝見し、その中から４種類、梅の香、菊、唐衣、山吹の生菓子の実演をされました。

　同じ包み物でも、お店により包み方が違う等のお話をお聞きし、同じ原材料から多彩な菓子を展開する手さばきを実演され、続いてのフラワーゼリーについては、ゼリーの中に花が咲いたように見えるように固まり方が違う材料を用いて、花を形作る所を実演されました。

　講習後に参加者からは、「綺麗」「食べるのがもったいない」といった声が上がり、完成品を熱心に見ておられ、大変貴重な講習会となりました。

　末尾となりますが、人に寄り添い季節を大切にしているお菓子は美しい自然と共にあり、一方で２月掲載の高知県の記事でも１月１日に発生した能登半島地震について触れられておりましたように、気象災害や地震等、地球環境とも関わりが深く、他人ごとではなく、切実な事として大きく受けとめております。石川県、富山県、新潟県、福井県などの、被害に見舞われた方々に、心よりお見舞い申し上げますと共に、１日も早い復旧と復興をご祈念申し上げます。

　京都府菓子工業組合事務局・菊地麻美