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『共存同榮』

静岡県菓子工業組合

ご来賓の住川守雄様

 第58回通常総代会が令和6年6月12日、静岡市中島屋ホテルに於いて中小企業団体中央会経営支援部長、住川守雄氏にご臨席賜り開催された。事業、決算報告ともに原案通り承認可決され、予算案については組合費改訂及び弔慰金の取り扱いの検討など慎重審議が行われ、その他では特に1年後に迫った「あさひかわ菓子博2025」について熱心な意見交換が行われた。また、本年は中部ブロック会議も静岡県が当番ということで熱い総代会となった。懇親会ではステージに東、中、西の各部会員が登壇して部会長から地域の説明とそれぞれから自己紹介やお菓子や組合への課題や抱負の発表があり充実した会となった。

土井宣博理事長

 これまでは、とかく閉鎖的、独善的であった組合運営が前若月理事長時代から開放的で風通しの良い組合に改善されてきた。この運営を引き継ぎ無事1年が終了した土井宣博理事長は沼津菓子工業組合出身で、静岡県東部地区に和洋菓子専門店7店舗を展開している『㈱雅心苑』の社長さんだ。初代は沼津市内で老舗砂糖問屋「土井商店」を営んでいたが『一口富士山羊羹』を作ったところ、これが大ヒット『土井製菓株式会社』を設立、以後『土井の田舎草もち』等々ヒット商品を重ね「郷土みやげ菓子」として富士、箱根、伊豆を中心に販路を広げた。東名、新東名高速の各インターチェンジに近く、北に霊峰富士、南に駿河湾とアクセスとロケーションに恵まれた沼津工業団地内に本社と新工場を新設、その後、直営店の『㈱雅心苑』を設立した。当社のモットーが『安全で安心な商品を提供する』ことから令和2年に工場増設とともに「HACCP」認証を取得した。また、地産地消に取り組み地場産品を材料に『寿太郎みかんゼリー』など次々に開発、地元産業に大きく貢献している。また、洋菓子工場併設の店舗では月に一度『洋菓子食べ放題』などの企画を設け大きな話題ともなっている。理事長は、会社経営にもITを積極的に活用しており、組合運営にも一層の活用が期待されるがアナログとの併用もお願いしたい。

各部会の披露と自己紹介を行いました

 理事長が大きく羽ばたくにはブレーンストーミングが必要だ。お陰様で菓業連合青年会OBなど優秀な人材が役員に揃った。それ以上に大切なことは組合員が揃って参加することだ。組合があることで各種法令の制定にも組合員の要望が受け入れられるなど多くの恩恵を受けている。組合員でPL保険未加入者には全菓連包括保険(限度額100万円補償・詳細は事務局まで)等の特典もある。自分たちの意見要望が届けられるのも組合だ。ご来賓の住川様がご挨拶の中で「組合を抜けてから、はじめて組合の大切さに気が付いた。と話される方が多い」とあった。

 お菓子は心の栄養素、お店の大小には関係ない、小さなお店でなければ出来ないお菓子がいっぱいある。稼げるお菓子屋、若者が希望の持てるお菓子屋を目指し「共存同榮」で頑張ろう!

静岡県菓子工業組合顧問理事・㈲光来堂・森田紀

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