山鹿早瀬錦堂
「栗もなかプレミアム」
くまもと山鹿和栗スイーツフェア
秋の味覚の代表ともいえる栗の生産量で熊本県は茨城県に次ぐ全国2位となっています。その中でも山鹿市は熊本県で一番の生産量があります。
熊本県山鹿市の「山鹿和栗」は、例年8月下旬から収穫が始まり、品種は、丹沢、筑波、銀寄、利平など豊富です。
2024年5月には「やまが和栗振興協議会」が発足し「やまが和栗」を山鹿市の重要な地域資源のひとつと位置づけ、官民が連携して和栗を活用したまちづくりを行うための基盤が形成されました。
その「山鹿和栗」を使用した和洋スイーツを提供するお店が、山鹿市には多くあります。今回で10回目となる「くまもと山鹿和栗スイーツフェア」は令和6年9月1日から11月30日まで開催され、参加協力店舗が集まり期間限定の和洋栗スイーツを味わうことができます。令和6年は過去最多の38店舗で開催されています。参加店舗をまわると抽選で賞品がもらえるスタンプラリーも行われており、消費者が楽しんで参加できるように工夫されています。
「早瀬錦堂」は昭和35年に創業者が山鹿で和菓子店を開業、女性が優雅に踊る山鹿灯籠を形どった灯籠もなかを考案し、「灯籠もなか」が誕生しました。今では幻想的な「山鹿千人灯籠踊り」は全国的にも有名になっています。令和2年から代が三代目に代わり、歴史と伝統を受け継ぎつつ、「灯籠もなか」のパッケージを新しくしたり、白餡を大手亡豆から白小豆に変えるなど進化を続けています。くまもと山鹿和栗スイーツフェアには第1回目から参加し、「栗もなかプレミアム」を販売しています。山鹿和栗ペーストを使用した栗もなかで、毎年少しずつバージョンアップしており、今年は特製栗あんの中に、栗の渋皮煮を丸ごと1個入れた特別な「栗もなかプレミアム」として1日50個限定で販売しています。毎年この和栗スイーツフェアを楽しみにしているお客様も多く、山鹿の町は賑わっています。
熊本県菓子工業組合事務局・野田尚美