お菓子を通して秋田を楽しむ

当社が店舗を構える秋田県秋田市は、すぐそばに山、そして海がある大変恵まれた自然環境にあり、夏には東北四大祭りである「竿燈まつり」が行われ、全国から多くの観光客が訪れています。
明治20年代創業の当社は、「お菓子を通して秋田を楽しむ。」をコンセプトに、秋田県で生産される米を代表とされる農産物等を最大限に使用し、また商品名には秋田弁を付けるなど、お客様に喜んで頂けるお菓子を創っています。お客様からは、「お菓子を通して秋田の話題が溢れ、みんなが笑顔になれた」との喜びのお言葉を頂くことも増えています。

当社の看板商品は、秋田県産のもち米を使用した『金のバターもち』、秋田の特産品である「いぶりがっこ」を使用した『いぶりがっこちーず「け」』です。
「金のバターもち」は、JR東日本おみやげグランプリ2019に於いて、特別賞「北東北エリア旅先の思い出として贈りたいおみやげ賞」を受賞し、秋田を訪れた方のおみやげとして大変喜ばれております。最近では、指名買いをしていただけることも多くなりました。

また、2012年発売の『いぶりがっこちーず「け」』は、原料に「いぶりがっこ(燻製にしたたくあん漬け)」を使用した意外性と、商品名に秋田弁「け」を付けたことで発売から10年以上経った今でも売れ続けている人気商品となっています。(※「け」とは、秋田弁で「食べてください」、「来てください」、「かゆい」などの意味があります。)お茶請けとしてだけでなく、ワインやウイスキーのつまみとして購入される方も増えています。
看板商品に代表されるように、当社では「秋田らしさ」を重視した、特徴ある商品を提供することを心掛けています。商品開発の中で、常に意識していることは、「この商品は、当社で作る意味があるか?」、「この商品を、ここ秋田で作る意味があるか?」です。
現在は、限られた人員の中で製造することが求められ、あれもこれもと多くの種類の商品を作ることが難しくなっていますが、当社は秋田らしいお菓子を提供し続け、細く長く商売を続けていこうと思います。
秋田県菓子工業組合・川口雅也