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かがわ菓子まつり・希少糖まつり

2024年【11月9日㈯・10日㈰】

もも和香

 今年もやってまいりました「かがわ菓子まつり・希少糖まつり2024」♪こちらの菓子工業新聞にもすっかりお馴染みの記事も今年でなんと5回目の掲載。まつり自体には7回目の参加というベテラン感たっぷりのこの祭り、年々売り上げも好調で骨太&肉付け満載でBMI(肥満体)にも引っ掛かりそう。今年も各社様々に工夫を凝らした商品が揃い、品数も180品近くになった事で販売台の奥行きを増やしてより品数がおけるようにまでに成長♪今回初出品になるお店さんから各店舗代々受け継がれてきた銘菓、そして希少糖を使用した商品から現代風にアレンジした商品、また毎年県内で実施されている「かがわ県産品コンクール」で受賞された商品もコーナーを作って販売するなど、まあ~商品が多すぎて少しごちゃごちゃ感はありますが、買い手からすると目移りし過ぎて買い物に夢中になり、つい子供をほったらかしにしてしまう親御さんもちらほら・・・。その度に我々迷子救助部隊が出動するのであります‼ そして毎回この催しは11月最初の土日に開催されているのですが、今回は本来の主旨でもあります「いい糖の日(11月10日)」にあわせて1週ずらして11月9・10に開催することが出来たのであります。まあ11月最初の土日は祝日が絡むことが多いので、当然実りの秋には郊外でもイベントラッシュになります。そうなると中心部催事は駐車場にも限りがあるので集客の取り込みに苦労する弱点があります。そこで元ボクシング世界チャンピオンの名を取ったイベンターホリフィールドとも呼ばれたこのわたくしは連休開催を取るよりも敢えて1週ずらした方が良いのでは・・・と進言したのであります♪その結果!ずらしても11月の土日はどこでも何らイベントはやっちょりました(トホホ)。あまり変化は無かったでありんす。それはさておき、参加してもらう人員には必ず声を掛けるがあり、とにかく2日間しっかり楽しもう、売り手が楽しくなければ買い手も楽しくない「楽しくなければテレビじゃない・・・」今お騒がせ中のテレビ局のキャッチフレーズでは御座いませんが、せっかくこれだけ多くの品が取り揃っている中で、自分の店の商品だけに声掛けをするのでは・・・変な必死さが目立つだけ。たまには他店の商品も声掛けをすることで菓子に対する面白みが増えて今後の商売にも何かヒントが落ちてくることも大いにあるのではと考える訳で御座います。まるでわたくしの頭上に笑いの神が降臨するが如く、些細な一コマで大きく商売が転換することもあるので、全国どこでも地元のイベントが開催されていると思いますが、現在あまり出店に消極的なお店さまもたまには気分転換と取られてお時間がある際には一度出店されてみては如何かなと・・・わたし思いますねん♪♪

集合写真
高校生のアイディア作品

 そして今回も若い力で菓子をプッシュ×2して戴きました~♪今年も和菓子甲子園香川県予選で選定した上位3高校(坂出第一高校2作品、穴吹学園高校)の生徒さんがお題に合わせた作品を担当の菓子屋がそれぞれ再現し、直接目の前のお客様に販売して対価を得るヒューマンドキュメンタリーも実施!! 両校大変積極的で特に今回初登場の穴吹学園高校の生徒さんからは多数予選にエントリーして頂き、担当の先生の熱の入れようは2月の降りしきり積もる雪を溶かすが如く、その中で1品予選3位に輝いたので会場に来て販売して頂くことに♪校長先生はじめ、多くの教員の方々や保護者さんご友人まで多く駆けつけて頂き、各校多く用意した作品もあっという間にすっからピンピン・・・またご常連の坂出第一高校の生徒さんとも心が打ち明けて互いの商品を自前のPOPを掲げながら積極的に声を掛ける姿は・・・まさに淡い青春ですわ~。四半世紀前に戻りたい(シクシク)。これは前回も申し上げましたが、幾たる書も賢者の言葉よりも勝るこの風景、和菓子を通じて真の授業となるのです♪

工夫を凝らした商品が揃う
会場風景

 まあ色々とカタルーニャ地方(語る~にゃ)になりましたが最後に最近、商品の値上げや物流費、人件費・・・何かと上がりっぱなしの世の中で、逆に高校生の活動もしかり、和菓子、特にあんこに対する見方、興味度が大きく高まっております。自分も全国津々浦々と家出・・・(あっ違っ)販売に赴きますが、買い手のあんこへのこだわりが物凄く強く出ており、昔からある銘菓に対してはお店のパンフレットを見ながらきちんとその土地や菓子への歴史を感じながら召し上がり、また斬新で振り切った商品に対しても味付け、デザイン、パッケージングが整っていてめちゃくちゃ高価な品であっても30分~1時間近く並んででも購入する層が増えてきている。いわば価格はいろんな所から高騰していますが、逆にこれを逆手にとって今が新しい商品を生み出すチャンス到来でもあるのかなと思う訳であります。売り手が差し出す付加価値高い商品と買い手の付加価値商品に対する理解度がマッチングアプリすれば、新たな商いが出来るのではないかと思うちょります♪若い世代たちが斬新な商品に憧れ、いつしか和菓子に携わる仕事に赴いてくれれば、そんなループが出来れば100点でしょう。ただこれに関しては十分に作戦を立てないと中途半端にやってしまうと反って被害拡大にも繋がるのでご用心。ちゃらんぽらん富吉師匠もおっしゃります「中途半端やなぁ~」こういう事にはならないように♪嗚呼~書き疲れた。お喋りの方ならもっと楽やのに・・・原稿料貰おうっと。

 香川県菓子工業組合青年部長・寳月堂・桑田剛史

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