高知県レポートの投稿
~やなせたかし氏~
「アンパンマン」の作者

NHKの連続テレビ小説"あんぱん"が4月から放送されています。地元高知を舞台に「やなせたかしさん」の奥様"暢さん"を主人公にしたご夫妻の物語です。皆様に「やなせたかしさん」の人柄を知っていただきたいと思います。
マンガ家で詩人、絵本作家など多彩なマルチクリエイターとして80歳を過ぎてからも歌手としてデビューしました。1992年からは全国の高校生が「1枚のマンガ」で競い合う「まんが甲子園」を高知県でスタート。やなせさんは毎年審査委員長を務め、ふるさとで後進を育てることにも邁進しました。
故郷である高知県香美市香北町に「やなせたかし記念館」が建設されていますが、地元のつながりを深めていったことも大きな生きがいになったことと思います。
晩年は作家として成功しただけでなく、高知県のいろいろな場所いろいろなテーマにそってオリジナルキャラクターを作るなど人に喜ばれる仕事を重ねていきました。その思いを「人生はよろこばせごっこ」と表現しています。

「アンパンマンも特別な選ばれたヒーローではない。それでも、大事な食べ物を与えることで誰もがヒーローになれる」と云うメッセージが込められています。
我々は食に関する仕事を行っています。組合員の数社がやなせさんにちなんだ菓子の製作を行っており、皆様に喜んで食べてもらえるような品物に仕上げております。観光につながる菓子になればと試行錯誤しながら努力し取り組んでいます。
やなせさんの人柄や思いと同様に菓子業界に身を置くものとして人々を笑顔にする喜ばれる菓子作りに邁進しなければと考えております。
高知県菓子工業組合事務局・森下広和