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「KINAKOを世界共通語に」

東京で百年続く、きな粉菓子の進化──
株式会社ワタトーの挑戦

商品写真

 東京・日本橋で創業し、足立区に工場を構える株式会社ワタトー。

 大正10年創業、四代にわたり受け継がれてきた伝統菓子「五家宝(ごかぼう)」は、今も職人の手作業で丁寧に作られている。

店舗外観

 看板商品「五家宝」は、煮詰めた糖蜜で固めた芯を、きな粉入りの皮で包んだ埼玉銘菓の一つ。ワタトーでは、地元で毎日焙煎される〝できたてのきな粉〟を使用し、ふんわり香る甘さと優しい口どけを実現している。糖蜜は代々受け継がれた〝秘伝のレシピ〟で、湿度や火加減に応じて炊き加減を変える職人技が光る。

 現在は、次世代への継承と市場拡大を見据えた新商品「きなこ玉、チョコダマ」に注力。五家宝の味と技を現代風にアレンジし、自社ECサイト限定で展開中だ。「KINAKOを世界共通語に」をビジョンに掲げ、ハラール認証取得や外国人向け体験イベントも行い、国境を越えてきな粉の魅力を発信している。

 四代目社長の渡邊将結は、かつて美容業界で働いていたが、病床の祖父から片手で五家宝作りを教わり、菓子職人の道へ。「祖父の想いを絶対に継ぐ」と一念発起し、販路拡大と新商品開発に取り組んできた。

できたてのきな粉を使用

 製造現場には包あん機などの設備も導入されているが、原材料の繊細さから多くの工程は今も手作業。「職人の手の温度」が味を支えている。主力のきな粉製品は地元の主婦スタッフが中心となって生産しており、チームワークの良さも強みだ。

 「きな粉は日本のスーパーフード。おいしくて、体にやさしい。若い世代や世界の人にも届けたい」。

 東京発、きな粉文化の翻訳者として──ワタトーの挑戦は続く。

 株式会社ワタトー代表取締役・渡邊将結

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