四代目を引き継いで
変わらぬ味と誠実な菓子づくり

ゴンタロー製菓株式会社は、秋田県の特徴的な出っ張りの部分にあたる、人口二万人の男鹿市にあります。「なまはげの里」男鹿は、消滅可能性自治体の筆頭として挙げられ、深刻な人口減少に直面しています。更に物価高騰、洋上風力発電事業の撤退、加えて、熊被害によるお客様の外出控えなど、経営に打撃を与えているのが現状ですが、一方では、醸造所・ホテル・サウナ施設等が続々オープンしており、これからの町おこしの盛り上がりに期待を寄せております。
令和五年に、三代目である私の父が他界し、創業百年の節目の年に、四代目の後継者として店を引き継ぎました。私の曾祖父である初代、祖父の二代目、父の三代目と時を重ねるごとに技と信頼を積み上げ、大正・昭和・平成・令和と時代が移り変わる中でも、変わらぬ味と誠実な菓子づくりを守り、地域の人々の冠婚葬祭や日常のひとときに寄り添い続けてきました。

幼い頃から、菓子づくりの現場の身近で育った私が今感じていることは、お客様の支えと、そのつながりを大切につないできた三代にわたる百年という重い歴史です。
現在私は、生前父が繰り返し話していた「店は家族だけのものではなく、地域の皆さんに育ててもらった存在であり、それを一緒に守ってくれた従業員のものでもある…だから、お客様と従業員には感謝しかない」の心構えを何度も思い出し、そして、父から教わった技術を確認しながら日々仕事に向き合っております。
新体制となったゴンタロー製菓で、自社の菓子を守りながら、地元食材を生かした新商品づくりに尽力し、新規顧客開拓にも取り組み、百年の歴史に甘んじることなく、次の百年へ向けて挑戦を続けていきたいと思います。

四代目を就任して二年となりましたが、経験不足と実力不足のため、会社を引っ張っていく難しさに直面しております。今は、失敗から目を背けず、なぜ失敗をしたのか原因をしっかり考え、次に生かす姿勢を身につけ、技術や知識だけではなく、人との関わりを大切にしていきたいと強く思っております。支えてくれる全ての人々に感謝をし、この先、変化を恐れず、頼りになる従業員達と共に、百年企業の誇りを胸に、お客様と従業員を守っていける四代目に成長出来るよう努力し続けていきたいと思います。
秋田県菓子工業組合・ゴンタロー製菓株式会社・代表取締役・籾山功
全国菓子工業組合連合会