幸せもちもち満腹祭2025を終えて

令和7年11月29日・30日の2日間、今回も「幸せもちもち満腹祭2025」を無事に開催することができました。実行委員長として、多くの皆さまに支えられながらこの日を迎えられたことに、心より感謝申し上げます。今回は餅米の価格が前年の約1・7倍にまで高騰し、苦渋の決断として値上げをせざるを得ない状況でした。地域の皆さまにどのように受け止められるのか不安を抱えながらの準備期間でしたが、それでも「楽しみにしている」という声をいただき、背中を押される思いで当日を迎えました。
蓋を開けてみると、この時期には珍しいほどの晴天に恵まれ、例年以上に多くの来場者で会場は大いに賑わいました。会場に足を踏み入れた瞬間に広がる蒸したてのもち米の香り、屋台から聞こえる威勢の良い声、子どもたちの笑顔――そのすべてが、地域全体が一つの大きな家族の食卓になったかのような温かさを感じさせてくれました。

特に印象的だったのは、菓子店・餅店の皆さんと来場者が直接交流できるブースが増えたことです。各店が自慢の餅や加工品について丁寧に説明し、素材へのこだわりや日々の努力を語る姿に、来場者の皆さんが深く耳を傾けている様子が見られました。食べ物を通して人と人がつながり、地域の魅力が〝人の温度〟とともに伝わっていく光景は、実行委員長として大きな喜びでした。
また、ステージイベントでは餅つき体験や伝統芸能の披露が行われ、会場全体が笑顔と拍手に包まれました。子どもから高齢の方まで、世代を超えて楽しめるこの雰囲気こそが、地域のお祭りの持つ力だと改めて感じました。

2日間を通して強く感じたのは、「もち」というシンプルな食材が、人と人をつなぎ、地域を元気にする力を持っているということです。家庭の味、地域の伝統、新しい挑戦――それらが一つの会場に集まり、参加者それぞれの〝幸せ〟を形にしていました。
今年もまた、皆さまと共に温かい時間をつくり上げられるよう、実行委員一同、より良い祭りを目指して準備を進めてまいります。
福井県菓子工業組合常任理事・河﨑淳一
全国菓子工業組合連合会