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チャレンジとチェンジ・あさひかわ菓子博

講演会

 令和8年1月30日、徳島県菓子工業組合は、第28回全国菓子大博覧会あさひかわ菓子博2025で実行委員長をつとめられた三葉製菓株式会社代表取締役である水上崇さんを講師にお迎えし「あさひかわ菓子博の実行委員長として伝えられること」をテーマに新春講演会を開催しました。講演会出席者には、徳島県関係者、経済団体関係者の方もおられ、行政の菓子博への関心の高さがうかがえました。

 講演会では概要と報告、実行委員長に就任した経緯が語られました。メイン会場となった大雪アリーナは旭川駅から徒歩15分、旭川市民は通常徒歩での移動は考えていない距離、しかし予算がないため駐車場は作れない、シャトルバスも出せなかった。が、周辺には施設が隣接しており結果的に有効に使うことができた。また交渉の末、道路を通行止めにできたことで来場者の誘導がスムーズにおこなえた。いままで菓子博でシンボル展示は工芸菓子を使っておこなってきたが、終了時に廃棄せざるを得ず、今回はプロジェクションマッピングを用い、「北海道はお菓子の原材料の宝庫、お菓子を通じて笑顔になる」を表現した展示をおこなった。との説明がありました。

 2021年11月15日、市長に菓子博誘致に関するメールを送ったのがきっかけの一つだった。この年の6月14日腎臓移植をうけた。1週間後には心の中は「あれもやりたいこれもやりたい、地域や業界への恩返し、もしかしたら菓子博もできるかもしれない」二つ目のきっかけは病気からの回復だった。実行委員長として動き始めると、毎日毎日が先延ばしできないことばかり、うまくいくかどうかわからないが悔いがないよう走りはじめる。「コンパクトでコストカットします。リスクも少なくします」青年会議所全国大会、法人会青年部全国大会の経験もあったが、菓子博は勝手が違った。開催の噂を聞きつけた大手の広告代理店の試算では8億を超えたが、規模4億でやる決断をする。素人だけでやりぬく「毎日がチャレンジとチェンジ、挑戦と変革がなければ次の発展はない」をまったなしで毎日続けながら手作りの菓子博を作り上げた。菓子博の2ヶ月前、早く始まって早く終わってほしいそんな心境の中、絶対的な協力者が必要だと考え、青年会議所時代の親友に事務局次長を依頼し、設営から運営から全国とのやり取り省庁とのやり取り、全てやってもらった。親友がいなければ正直やれたかどうかわからないとおっしゃっていました。

 初日を迎え、3000人しか入場者がいなかったが、2日目から1万人を超える。毎日クレームの連続、しかし改善の連続。4日目でスイーツマーケットが空になった。予定発注を超えた売り上げが続く中、大会長に販売委託先へ直談判をやってもらい、在庫を回復させたのが1週間目の一番大変だった裏話である。5億6千万、1日あたりでは伊勢を超えることになり、結果黒字化することが出来た。マニュアル化する時間が無かったため、インカムを駆使しスタッフ自ら動く。お客様メールを見て自分達で判断し共有する体制にした。事がスムーズに運ぶようになった頃には菓子博が終わりを迎えていたようです。民間と行政の関係については、民間は成功させる為にあらゆる事を考える、行政は失敗させないために後方支援でうまくいくのではないか?と述べられていました。

 結びに「チャレンジとチェンジをしていかなかったら、色んなことは成り立たないし、もしかしたら会社の経営もそうなのかな」との言葉で講演会を締めくくってくださいました。

 本県での開催を考えた時、阿波踊りやアニメ関連イベントを参考に会場を市内に分散させる方法が現実的かと私は考えています。が、やはり事を動かすのは人、水上さんのような情熱と実行力を備えた経営者が現れることを期待して筆をおきたいと思います。

 菓子屋の仕事委員会委員長・清水丈雄

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