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「かもめの玉子」待ってた

県内6店鋪で販売再開

震災後、初めて販売された「かもめの玉子」を購入する来店者=盛岡市内 大船渡市のさいとう製菓㈱(齊藤俊明社長)は21日、岩手三陸銘菓「かもめの玉子」の販売を再開した。販売を待ちわびた客らは、東日本大震災からの復興の願いを込め買い求めていた。

 販売を再開したのは盛岡市の盛岡フェザン店、北上市の北上本店など県内6店舗。盛岡市月が丘3丁目の「盛岡国分通り店」には、午前10時の開店とともに次々に客が来店。見慣れたデザインの銘菓を一箱二箱と購入していた。従業員に「頑張ってください」と声を掛ける姿も見られた。

 盛岡市西松園2丁目の梅内房子さん(60)は「いつも食べているので寂しかった。本当にうれしい」と喜んだ。

 さいとう製菓は、大船渡市の本社と5店舗が流失。主力工場も地震で被害を受けた。原料の卵も不足し、生産を休止していた。

 工場は7日に稼働を再開。20日から本格的に生産を開始した。通常1日14万個生産する「ミニ」と「大玉」を、当面は合計7万個生産する予定だ。

 同社の平野亨内陸店総括マネージャーは「販売を再開でき、感慨深い。復興の味を味わってほしい」と呼び掛けた。

(岩手県菓子工業組合より)

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