京都府レポートの投稿
テーマは日持ち、冷凍、老化防止
夏菓子講習会開催
京都府生菓子協同組合青年部は、去る平成24年7月9日、株式会社美濃与において宮脇健二講師(美濃与)による夏菓子講習会を開催した。
講習会は古谷繁幸部長に続き株式会社美濃与、代表取締役の長瀬文彦氏の挨拶で始まり、日持ち、冷凍、老化防止をテーマに3部構成で行われた。
1部は健康志向の高まりから近年注目されている冷めても固くなりにくい雑穀ブレンドを使用した五穀大福。2部はこしが強く歯切れのよい、むちむち食感を重視した栗むし羊羹。3部には黒大豆を焙煎茶にし葛独特の食感を重視し、こしの強い歯ごたえを長持ちさせた黒豆茶の笹餅を実演講義。
宮脇講師からは生地を作る行程の中でキメが細かくやわらかくするポイントや、解凍後、風味を損なわず、作りたての柔らかさを保つ為の秘訣など、同社の代表商品の役割、機能性など応用編を解説していただいた。また参加者達が実演に加わる時間や試食を兼ね、時おり質問や熱心にメモを取るなど真剣な面持ちで講習会に取り組んでいた。
講習終了後には日持ち検査や栄養分析を行っている研究室の見学に続き低温倉庫まで見学させていただき、内容いっぱいの充実した講習会となった。
参加者からは、「非常にわかりやすかった。早速、試作してみたい」と多くの声が聞かれ、計画停電にまで及んだ節電と節約のこの夏に、口当りのいい、涼味と涼感あふれる演出が少しでも強い味方になればと願う。
京都府生菓子協同組合青年部庶務・広報理事・石塚幸司