まちなかのにぎわい「もてぎさんぽ」
うつわとお菓子のコラボ
ここ茂木町は、栃木県の南東部に位置し、陶器で全国的にも有名な栃木県の益子町と茨城県の笠間市に挟まれた山間の町です。有名な施設としてツインリンクもてぎというサーキット場があります。人口1万4千人の小さな町ですが、お菓子屋さんは大変多く、それは、かつて専売公社(現在のJT)があり、タバコの葉を収めにきてお土産にお菓子を買って帰ったからだと聞いております。また、陶芸家も多く、40人ぐらい住んでいるとのこと。
そこで、9月27日から10月4日の8日間まちなかのにぎわいと活性化を図るために、芸術的なイベントを開催しようと今回は茂木町菓子組合を中心に実行委員会を組織し、身近で親しみやすいイベントを実施し、延べ1500人のお客様が「もてぎさんぽ」を楽しんでいただきました。
今回は町内に在住する作家さん11人にもご協力をいただき、町内7店舗の和菓子、洋菓子店(源太桜、清月堂、関菓子店、いい村他)に作家さんの作品と各菓子店のお菓子を展示し、お店にお越しいただいたお客様に目で楽しんでいただきました。
さらに市街地にある旧酒蔵では、陶器や漆塗りの販売とお菓子の展示、近くの八雲神社では作家さんの器と各菓子店のお菓子を自由に選び、抹茶やコーヒーとともに楽しんでいただきました。宮司の小堀さんは、こんなにたくさんの方がお茶を飲みに来てくれて、普段はなかなか使えない芸術的な器でお茶を出し、地元のお菓子屋さんの紹介ができ、更に買い物に流れてくれて大変嬉しいですとのこと。
また、各店舗のお菓子屋さんでも予想を上回る反応で、神社で食べたお菓子はありますか、パンフレットに載っていたお菓子はどれですかなど、物が売れるだけでなく、新規のお客様がそのお店を知るということでおおいにプラスになりました。さらに、お菓子の載っている器はすてきですねなどお菓子屋さんと作家さんの相乗効果にもつながったイベントとなりました。
栃木県菓子工業組合理事・飯村欣三