店頭ディスプレイ講習会を実施して
栃木県菓子づくり研究会
栃木県菓子づくり研究会は、菓子工業組合青年部と同様の集まりで20名の会員を有しております。当会では、勉強会を年に1~2回実施しており内容は、製菓技術、販売、マーケティングなどについて学んでいます。
今回は、会員各自が学びたいこと、困っていることを解決して行く事を念頭に各自から意見を集約しました。その結果「店頭ディスプレイ」について学びたいという声が何件か寄せられましたので、講師の人選を進め、最終的に地元壬生町ご出身で「ジャパンケーキショー東京2008ディスプレイ部門」にて準優勝をされた宇賀神敦子氏に講師を依頼し開催することとなりました。そして講習会には、会員はもとより、会員拡大を狙いオブザーバーとして非会員にも声掛けをして参加を募りました。
講習会は、宇都宮市内のホテルを会場に行いました。宇賀神先生は、とてもキュートな女性で、冗談を交え笑いで会場を和ませながらお話を進められ、ディスプレイの目的はもちろんディスプレイ方法のいろいろなテクニックをご披露頂きました。先生は「ディスプレイは、お客様に楽しんでいただきながらお買い物をして頂く為にするものであり、お客様に〝笑顔〟になって頂く為のもの」とおっしゃられておりました。菓子店のディスプレイには季節感を出すことが大切で、その為に季節のイメージカラーや季節感のあるイベントなど皆に問いかけながら講習を進めていきました。当初座学のみという事でしたが、前半に座学を行い、後半は実際に持ち帰られるようにと参加者全員前に出て参加型の講習会として行って頂きました。「お金をかけることが目的で無いので、お金をかけずにアイデア次第で素敵なディスプレイを作ることが出来ます。しかし100円均一で揃えることはやめましょう」ともおっしゃっていたことが印象的でした。100円均一の物は、菓子自体までも安っぽく見せてしまうことになり、ディスプレイの目的が本末転倒になってしまうという事でした。
宇賀神先生の熱い話術に聞き入った90分間は、あっという間のうちに終了しました。今後とも会員相互の発展をめざし、会員のニーズをくみ取りながら会の運営をしていきたいと思います。
栃木県菓子づくり研究会会長・野部武典