磐田市のユルキャラ「シッペイ」
発展の救世主として期待!
ジュビロ磐田のおかげで今では全国的に知名度が上がり、知らない人も少なくなった磐田市ですが、古くは奈良時代には聖武天皇の詔によって遠江国分寺が建立され七重の塔がそびえていました。又、江戸時代には東海道五十三次の見付宿として多くの旅人が往来し、現在に至るまで、東海道の要所として様々な歴史や文化を積み重ねてまいりました。気候も大変よいことから、メロン・お茶の栽培に適し遠州灘に面した福田町ではシラス漁が盛んです。
そんな磐田市で最近磐田のイメージキャラクターを作って全国に発信するべく作られたユルキャラが「しっぺい」君です。磐田の伝説の中に毎年見付の町に、狒々(ひひ)ともいわれる怪物が現れ、若い娘を人身御供として求めました。見付の人々が困っているのを聞いた旅の僧が、その怪物が悉平太郎を恐れているのを知り、信濃国駒ヶ根の光前寺の飼い犬だった悉平太郎を磐田に連れてきます。その翌年の人見御供の際、悉平太郎は猛然と怪物と立ち向かい退治しますが、傷を負った悉平太郎は光前寺に帰る途中に亡くなってしまいます。それが基となり磐田市の見付天神社と駒ヶ根の光前寺の現在も像が残っています。そこから名前を取り、磐田を救ってくれた思いから、「しっぺい」を磐田のイメージキャラクターとして広く全国にアピールしたいとの思いで生まれました。
今では各お店で、少しずつ「しっぺい」のお菓子やグッズも増えつつあります。磐田市の知名度を高め、今後の磐田の発展の救世主となることを期待して弊社としても「しっぺい饅頭」を作りました。皮には、磐田特産のえび芋のフリーズドライを使い、他にはない独自の味で仕上げました。十一月初めの土日に工場祭を行い、皆様にお披露目をしての販売となります。
静岡県菓子工業組合会計理事 磐田菓子組合組合長・鈴木康元