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開懐世利六菓匠「サントリー地域文化賞」受賞

~地域に貢献する和菓子職人六人衆~

サントリー地域文化賞 川尻町は熊本市の南に位置する、 室町時代末期からの歴史を誇る刃物製造や桶の製造、赤酒や焼酎の醸造といった伝統産業が現在も継承されている、歴史と伝統文化が息づく職人町です。

 川尻町で、平成2年に「天明堂」「菓舗いしはら」「立山菓舗」「菓舗梅園」「菓舗かずさや」「岩本菓舗」の6軒の和菓子店が、本来ライバル同士であるにも関わらず手を結び「開懐世利(かわせり)六菓匠」というグループを結成し、小中学生向けのお菓子教室を開いたり、共同で新商品を開発したり、和菓子と町おこしを結びつけた活動を行っており、その名前は県内外に知られています。

 そんな「開懐世利六菓匠」が、この度地域文化の発展に貢献した個人または団体を顕彰する「サントリー地域文化賞」(公益財団法人サントリー文化財団主催)を受賞しました。

 今年は全国27件の候補の中から5件の団体や個人が選ばれたもので、工芸菓子の製作、展示や和菓子作りの実演指導などを通して「職人の町・川尻」の魅力を発信しており「町おこしに貢献している」と評価されたものです。

 9月26日に東京都内のホテルで開催された贈呈式には、店主ら6人が作務衣姿で出席し記念の盾を受け取りました。

 熊本県菓子工業組合副理事長でもある北川和喜開懐世利六菓匠代表は「小さな町の小さな菓子屋が地域の皆さんの支えで大きな賞をもらった。これからも地域の為力を合わせて頑張る」と話しました。

 会場では上生菓子の実演で錦鯉や鶴などをかたどった生菓子を、手際よく仕上げる匠の技も披露しました。(熊日新聞より抜粋)

 熊本県菓子工業組合事務局員・野田尚美

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