語る 聞く 石川の和菓子文化
講演会に51名参加
平成26年9月5日(金)14時~石川県地場産業振興センター本館第6研修室において、石川県菓子工業組合金沢支部主催の講演会を開催しました。
はじめに髙木慎司金沢支部長の挨拶がありました。挨拶にもありましたように、今までの講演会は技術向上が主体でしたが、今回は知識向上がメインとなり、お客様との対話、仕事への携わり方を学びたく、講師に北陸大学未来創造学部国際教養学科教授 小林忠雄氏をお招きし「石川の和菓子文化」をテーマに講演をして頂きました。小林先生は著書も多くテレビやラジオなどでもご活躍をされておられます。
当日は、加賀・能登・金沢から51名の参加がありました。事前に先生に質問するべくアンケートをとり、たくさんの意見が集まりました。金沢の鏡餅が紅白の理由や茶道と和菓子のつながりと流れについてなど数多くの疑問にお答え頂き、石川を代表する和菓子の福梅、氷室饅頭、五色生菓子への参考意見も頂きました。
質疑応答の中では、金花糖・金華糖の漢字について、赤飯とみたまの違いについての質問があり、より詳しくお話頂きました。
最後に小出進理事長より、歴史的観点から菓子について学ぶことができましたと謝辞があり、先生への盛大な拍手をもちまして講演会は終了しました。
我々が仕事をしていく上で重要な「和菓子のはじまりと歴史」や「石川の菓子の歴史」のお話をお聞きし、今後お客様からの質問に対して自信を持って答えられるようになりました。また、先生を通じてコミュニケーションの場が増え、同業者同士のつながりも強まり、参加した青年部の会員からも、石川の菓子業界を担う者として一丸となって今後の活動を盛り上げていこうという声がありました。
2時間という短い時間にもかかわらず、お話くださいました先生に感謝し、金沢・能登・加賀の地区別にご提案くださいました石川を代表する一般菓子を参考に、今後も先生と長くお付き合いし、お互いに交流を深め、菓子処石川として恥じないよう個々の仕事に役立てていきたいと思います。
石川県菓子工業組合金沢支部副支部長・中村辰男