鳥取県この一年
様々な活動で活性化!
■「安全なお菓子をつくるために」
全国菓子工業組合連合会は10月28日に鳥取市で講演会を開催した。鳥取県生活環境部くらしの安心局・岩永千歳衛生技師が鳥取県版HACCPについて講演した。
鳥取県はHACCPの普及を図るために独自の認定制度(鳥取県HACCP適合施設認定制度)を推進している。この制度では、HACCP方式により衛生管理を行っている県内の食品取扱施設(製造、販売、調理を行う施設)に対し、鳥取県から認定証が交付される。また、県ではHACCPによる衛生管理に取り組む事業者を支援するため、施設改修のための補助や専門家派遣等が行われている。
■「生き残れる菓子店」
鳥取県菓子工業組合中部会(岡本栄伸会長)は11月18日に県外からコンサルタントを招き講習会を開催した。
菓子市場全体は横ばいで推移しているが、菓子小売業(製造小売)は7年間で七千事業所(25パーセント)が減少している。専門店・路面店は和洋菓子・デザート類市場では10パーセントしかなく、コンビニの半分以下となっている。
過去の成功事例は通用しなくなった。店舗立地は、商圏人口やアクセスの良さよりも、ブランドをつくる上での周辺環境(素材、景観、地域の歴史・物語)が鍵となる。
お客さまと時代に合った密着が必要で、FacebookやLINEなどSNSを活用して口コミでの認知拡大をはかること。品ぞろえを絞り込み、強気の値上げで利益を確保して従業員の待遇改善をはかることなどを学んだ。
■和菓子祭り
鳥取県の境港菓子工業組合、米子おかしや会と島根県の安来菓子工業組合が1月17日に和菓子祭りを開催し、約1,300人の来場者で賑わった。
前売り券は、和菓子食べ放題一人600円。当日券は700円。小学生未満のお子様は無料。マジックショーや木のおもちゃがたくさんある広場なども設置。雅楽などで和をイメージした空間を演出するなど、お子様から大人まで楽しめるイベントとなった。
鳥取県菓子工業組合理事長・小谷寛