お菓子教室 あったか出来たての味を 京都府生菓子協同組合青年部
京都市立養徳小学校にて
京都府生菓子協同組合青年部は2月23日(金)に京都市立養徳小学校にて、五年生の73名の生徒達と共にお菓子作りを実施致しました。
今回は当部としては初めての「みたらし団子」の制作体験。初めての取り組みということで、事前に部員同士で各店舗の製造工程を説明しあい、時間配分や作業効率の向上、子ども達への配慮、また家庭で製造可能かなどを話し合い、打ち合わせを重ね当日に臨みました。
当日は団子もタレも一から生徒達と共に制作。まずは団子の米粉、砂糖、水を混ぜ合わせるところから開始。生徒達はダマが残らぬよう真剣に混ぜ合わせ、団子の製造工程に興味深そうに取り組んでいました。
次に蒸しの工程へ。蒸している間にタレの工程へ移り、北川孝大氏(双鳩堂)が材料、工程の説明をし、家庭での炊き方の補足を行いました。
続いて、北川善英氏(幸福堂)による菓子のお話。みたらし団子を含む京都の様々な菓子の起源や謂れを話し、生徒達は意外な内容に驚いたり、関心している様子でした。
そしていよいよ団子が蒸しあがり、まとめあげる工程へ。粗熱を取り、生徒達は少し熱がりながらも懸命に交代で捏ね、綺麗に仕上げていました。
続いて丸めて串に刺し、焼きの工程。みんな自由で枠にとらわれない団子が出来、満足げでした。焼きは簡易的な網を採用し、コンロの直火で焼くことに。一斉に焼き始めると教室は香ばしい香りでいっぱいになりました。
最後にタレを絡めて、みんなで実食。やさしい味のタレと出来たての団子に生徒達は「おいしい」「家でやろう」と大変喜んでくれているようでした。
今回は初めての取り組み、また家庭でもできるようにとのことで、苦心した部分もありましたが、結果生徒達にも喜んでもらうことができ、参加した部員にとっても各店舗の製造工程の違いや、新たな発見もあり、充実した内容であったと感じました。また、火の取り扱いや、熱い生地への注意など、子ども達と取り組むにあたり、まだまだ改善の余地もあり、今後に活かしていきたいと思います。
京都府生菓子協同組合青年部・西井一樹