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自慢の一品スイートポテト

甲斐市産サツマイモ使用

安納芋とシルクスイートのスイートポテト ここ甲斐市では遊休農地や耕作放棄地の活用でサツマイモを栽培しています。

 市役所の農林振興課と赤坂台活性化協議会が中心となり苗の植え付けから収穫まで行っています。栽培しているサツマイモの種類は安納芋・シルクスイート・黄金千貫の三種類です。8年ほど前に当時の担当者から「甲斐市産のサツマイモがあるが、それで何かお菓子は作れないか?」と依頼を請け作ったものが安納芋とシルクのスイートポテトです。

安納芋とシルクスイートのスイートポテト 試行錯誤を繰り返して芋の甘露煮の上に生地を絞り、二通りの食感が楽しめるように工夫しました。安納芋は芋の甘さとねっとりした味わいのスイートポテトにシルクスートはホクホクとした味わいのスイートポテトとそれぞれの特徴が表れています。

 最近では10月くらいになると、「あのスイートポテトはいつからですか?」と販売を楽しみにして下さるお客様が増えました。また、イベントにはこのサツマイモを使ったプリンやカステラも限定で作ります。

 また、昨年はコロナウイルスの影響で焼酎の原料となっている黄金千貫が余ってしまい、市の担当者から「この芋で何かできないか」との相談を受けました。この芋は芋ケンピなどに使われ、甘みがないサツマイモです。県組合員の中でこの黄金千貫と違う芋を使い「芋かりんとう」として販売しているお店の店主様より作り方を教えていただき、「芋チップ」として作りはじめました。シナモンシュガーで味付けをして販売したところ意外とお客様に好まれるお菓子となりました。それに加え紫芋の加工も受け、2種類の芋チップができました。販売当初は心配でしたが、お客様に何度も足を運んでいただけるお菓子となりました。

芋チップ 当店はやはた芋という里芋の産地です。これまでこのやはた芋を使ったお菓子を作ってきましたが、新しくスイートポテトや芋チップが加わり地域性が感じられるお菓子が増えました。コロナウイルスの影響で地域のお祭りやイベントが縮小される中、地元の産物で皆様に喜ばれるお菓子作りが続けられるのは幸せなことだと思います。これからも地域密着で菓子作りに励んでいくつもりです。

 山梨県菓子工業組合・松寿堂・内田長久

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