増田製粉㈱
地域のものを地域で売る
温暖な気候で山も海もあり交通の便もよく魅力あふれる地方都市、広島。ご紹介するのは増田製粉㈱の中川慎司さん44歳。中四国ブロックの青年部の行事では部長とともに必ずお姿があります。今回7月13日に広島で開催された中四国ブロック大会に際しまして、青年部事務局担当としての能力を存分に発揮されました。今回の取材も断り半分で恐縮しながらも、小麦価格が不安定な中で製粉を行う中川さんの話を聞きたいという熱い願いに応えてくれました。
増田製粉㈱は明治22年創業、広島市内中心部から西に7㎞、広島食品工業団地にあります。製粉の名前の通り、粉を中心に製造されています。中川さんは入社して20年、会社の番頭として、粉のことならお任せあれ、とお客様に寄り添いながら日々会社のために奮闘しています。代表する製品は2010年に導入した気流粉砕機で製粉する米粉や餅粉で、使用用途によって製粉方法、粒度を調整して粉砕し、取引先の作る製品に合わせています。
2017年には米粉用米の一大産地である三原市に製粉工場を新設しました。年間契約で安定して米を確保できるのも魅力です。「地域のものを地域で売る」と話すように広島産の原料を使用した米粉、餅粉の取引先は主に広島県内で、お客様の商品開発で工場に入ることもあります。とにかくお客様に喜んでいただける仕事を心掛けています。
最近ではザ・広島ブランドに認定されたきな粉、グルテンフリーの米粉で作ったカレー粉なども販売しています。稲穂を模したデザインは昔からのものとのことですが、企業イメージをしやすいデザインに感じました。また。米粉を手軽に味わってもらうために、米粉パン専門店を作り情報発信もされています。
青年部としての課題は、と尋ねたら、どの会もそうですがと前置きしたうえで、部員の減少を挙げられました。広島県青年部は50歳で卒業でしたが52歳まで延長しました。三谷部長と共に青年部仲間のコミュニケーションを大切にしながら、情報提供に努め、課題は共有し、部員が活動しやすいように雑務を一手にこなしています。業者としても部員と一緒に青年部を次の世代に繋げていきたいとのことです。
「安全な素材で安心な製品づくり、誠心誠意、迅速対応、技術革新の追求」を経営方針に掲げる増田製粉㈱。小麦の高騰で米粉に注目が集まる中、これまで以上に企業の価値が高まっていくことでしょう。
全菓連青年部中四国ブロック長・恒松恵子
店舗データ
増田製粉株式会社
広島市西区商工センター7-3-23
電話番号 082-277-5741
ホームページ http://masudaseifun.com