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健康に良い間食「おやつOYATSU」セミナー

静岡県菓子工業組合

講師・矢澤一良氏と若月理事長 ここ3年間、コロナ禍により経済も生活様式も一変して閉塞感漂いすべてが停滞しているように思われます。そこで、県組合(若月正章理事長)ではこの閉塞感を打破しようと、11月11日、JR静岡駅前の葵ビル・ブケトーカイを会場に公益財団法人静岡県産業振興財団フーズ・ヘルスケアオープンイノベーションセンターと共催して『健康に良い間食「おやつOYATSU」』について農学博士、早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構規範科学部門・部門長の矢澤一良(やざわ かずなが)氏を講師にセミナーを開催しました。

セミナー会場風景 大型のプロジェクターを駆使して「おやつ」の歴史から効能、正しい食事の摂り方まで軽快でわかりやすいお話に楽しく資料に目をやりながら聴講しメモもしっかりとっていました。先生は間食が健康維持にも重要な働きがあることを科学的に理解されてきている中で、美味しいだけでなく健康にも良い「機能性おやつ」について新たな価値観について話されました。

 世間では「おやつは太る」とか「間食するとご飯が食べられない」とか言って敬遠されがちですが、実は「おやつ」には予防医学的に大きな効能が研究で実証され、特に体と脳と心の健康、「WeIIーbeing」の獲得が大事である。「WeII―being」とは幸福で肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態を言うもので、これからは健康維持・増進と予防医学を考えた「機能性おやつ」「ウエルネスおやつ」そして「美味しいおやつ」を作ること、そして世界にも発信して欲しいと話されました。

 太らないためのヘルシースナッキングの食習慣にも触れ間食で食べ過ぎを防ぐことや、朝食抜きはインシュリンの急激な上昇で厳禁(紅茶の有効利用)、早食いも太るもとなど再確認しました。

関連業者の展示会場 講演終了後、質疑応答も行われ健康食品に対する関心の深さが感じられました。

 受講者は「正しい間食の摂りかたや機能性のおやつなど、お客様に自信を持って宣伝できる」と語っていました。

 健康面を強調するとどうしても美味しさに難があり、美味しさと両立させるため、今回はフーズ・ヘルスケアオープンイノベーションセンターに加盟するメーカーや商社が展示会場を設け機能食品の試供品や試作品が提供され敬遠されがちな野菜や海洋資産がペーストや微粉末化されお菓子にも添加しやすくなった商品が紹介され、名刺交換などもおこなわれていました。

 矢澤先生の食に関する幅広い分野でのお話に時間延長も苦にならない有益なセミナーとなりました。紙面の都合で詳しく紹介できないのが誠に残念ですが、できればこのような機会を増やしもっと多くの方、一般消費者の皆さんにも聴講して頂きたいと思いました。

 静岡県菓子工業組合顧問理事・森田紀

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