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お菓子と日本酒を味わって

異業種交流事業

菓子に使用した日本酒

 富山県菓子工業組合は、地元の19の蔵元で組織する富山県酒造組合との共催で昨年10月に開催した「BEST OF TOYAMA SWEETS とやま菓子コンテスト」の関連事業として、上位入賞した7作品の創作菓子と菓子に使用した日本酒をペアにしたセットを期間限定で商品化した。富山駅前の商業施設「MAROOT(マルート)」に入居するまちづくり会社「TOYAMATO」が運営する日本酒バル「バール・デ・美富味(みとみ)」からお声掛けいただき実現した。「バール・デ・美富味」は駅前にも関わらず富山初の「日本酒リキュール醸造所」が併設され、日本酒や日本酒カクテル、美味しい食事も気軽に楽しめるバル。店内は木材を基調としたガラス張りのためとても明るく、壁際には県内の酒蔵自慢のさまざまな種類の日本酒が所狭しと並べられており、立地もよく連日大盛況のバルである。そこでコロナ禍で落ち込む売り上げを打破するべく、新商品の開発や技術向上、若手職人育成を進める菓子業界と富山の地酒文化を全国に広め、振興を盛り上げようと企画。上位入賞の7社のセットはインターネット限定予約にて、全国に向け販売された。

バール・デ・美富味

 売り上げも上々で、今後は常時販売も視野に入れ双方の組合で検討中。TOYAMATOの中谷幸葉取締役は「お菓子はお菓子の客層があり、日本酒は日本酒の客層がある。今までは重ならなかった部分でもあるが、それぞれの客層に関心を持ってもらういい機会になったと思う。相乗効果を狙っていきたい」と話した。これを受け、当組合では技術向上、若手育成、売上向上や地域振興を視野に入れ、本年度も引き続きコンテストを開催予定である。

木材を基調としたガラス張りで明るい店内

 富山県菓子工業組合専務理事・篠原誠一

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