各地の菓子店探訪
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菓匠つくも

夫婦で100を目指して

極品カステーラ大一品

 創業は昭和44年で、母方の実家がある上尾市にお店を構え屋号の「つくも」は九十九と書くので、いつまでも100を目指して頑張ろうと言う気持ちで先代が名付けたそうです。

 現在は代表の羽鳥氏と奥様の二人三脚でお店を切り盛りしています。商品のラインナップとしては、季節の夏商品として涼しげな葛桜や水ようかんをはじめカステラ、どらやき、最中、焼き菓子と日持ちがする商品が並んでいます。
 菓匠つくもの看板商品はすべての素材にこだわった「極品カステーラ大一品」です。生で食べても抜群に美味しい新鮮な盛岡産ブランド卵をふんだんに使用して極上小麦粉をあえて控えめにし優しい甘さの手作り餅水飴を加えることで生み出すハーモニーは「極品大一品」の名にふさわしい地元でも評判の逸品です。

極品カステーラ大一品カット

羽鳥氏はカステラは消化が良く、すぐにエネルギーになる総合栄養食品で体調不良の方からスポーツ選手まで幅広くお薦めしており、もっと沢山の方にアピールして行きたいと語っています。特に地元のプロバレーボールチームから度々注文を頂き、チームオリジナルのカステラを焼いているそうです。

 商品開発のエピソード等ありますかと聞いたところ「極品カステーラ大一品」を作る際に、卵白が余るので何か利用できないか思案していたところ洋菓子のダックワーズを作り始めたそうですが、更に美味しいものをと試行錯誤を繰り返し完成したのが、練白ごまを使ったフィナンシェで、お客様からも美味しいと評判だそうです。原材料のロスを少なくする工夫などを新商品開発に繋げて美味しいもの作ろうとする姿勢が地元で愛される要因の一つだと感心しました。

夫婦で二人三脚

 これからも夫婦、二人三脚で美味しいお菓子を作り続けるためにあえて品数を増やすのではなく今ある商品をより深く極めてお客様にまた、食べたい、買いに行きたいと思っていただける和菓子をつくり「100を目指して」頑張っていきたいと語る羽鳥氏でした。

 埼玉県菓子工業組合監事・大木浩一

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