イベント開催&レポート
千葉県レポートの投稿

「菓銘をもつ生菓子」登録無形文化財認定記念

和菓子技術講習会開催 後日YouTubeでも配信

YouTubeのサムネイル画像

 「菓銘をもつ生菓子」が登録無形文化財となったことを受けて、令和5年5月23日に千葉県菓子会館にて、千葉県菓子工業組合主催、全国和菓子協会千葉県支部・千葉県和菓子技能士会の後援により、和菓子協会千葉県支部長であり、菓匠京山の佐々木勝氏を講師に迎え和菓子技術講習会を開催しました。

 あいにくの雨模様の中、40名の受講者が集まり満席での開催となりました。講習は午後1時に始まり、生菓子の要である「餡」や「煉切」の講話、自店である京山の煉切の配合や煉り方などを、惜しげもなく詳細に説明してくださいました。さらに、ご自身が実際に使用されている細工道具も持参し、自作した道具の作り方や、身近にあるものの利用法に受講者は感銘を受けていました。
 前もって自店にて作った12種類の手際物の煉切をご持参され、その技法の実演をご披露していただきました。それをもとに受講者が実際に煉切を作り、直接実技指導を受けられる時間もありました。

 佐々木氏の煉切技法の考え方のひとつに、「手が込んでいるように見せて仕上げる」というものがあり、その技法を実演とともに解説していただき、受講者は一朝一夕にはいきませんが、表現の幅を広げる内容でありました。

技術指導の様子

 終始受講者を飽きさせない佐々木節の講習で、上生菓子を作る者の技術向上の糧となったことと思います。

 今回の講習会はビデオに収録され、後日編集をしてYouTubeにて配信をしました。視聴希望者は組合事務局に有料にて配信パスワードをお知らせし、1週間配信しました。こちらは全国各地から40名ほどの申込みがありました。YouTube配信では直接の質問などはできませんが、手元の動きを見返すことができ、これから講習会のあり方のひとつになるでしょう。また、この講習会では多数の関連企業様の展示もあり、好評のうちに終了となりました。

 千葉県菓子工業組合理事・森信由紀

イベント開催&レポートのサブカテゴリ一覧

イベント開催&レポート:千葉県レポートの過去投稿一覧