慶弔時の包装、熨斗紙、掛け紙についての講習会を開催

2023.12.15

　千葉県菓子工業組合青年部では、令和５年９月５日にかねてより要望の多かった『慶弔時の包装、熨斗紙、掛け紙について』のテーマでラッピングの講習を行いました。講師は以前もお願いした全日本ギフト用品協会理事長および㈱リボンレーヌ社長の岡田邦子氏を招き、内容の濃い講習でした。

　用意された講習内容に特化したテキストを使いながら、まず贈答の歴史から、自店での包装に対する疑問点など質問を交えて進んでいき、慶事と仏事での包装の違い、熨斗のあれこれ、祝儀袋、香典袋の正式な扱い方など、普段何気なくやってはいるものの、詳しいことがよく分からなかった事も理解でき、より一層の知識がつきました。

　また、掛け紙、水引など地方による違い、行事により使う色の違い、本数の違いや仏事の掛け紙の上書き（表書き）の『御霊前』『御仏前』『志』の有無、神式での書き方、他に結び方も、もろわな結び、片わな結び、結びきりなど様々あり、相撲の横綱の注連縄が水引の結び方に似ており、もろわな結び（二つ輪）が守りの不知火型、片わな結び（一つ輪）が攻めの雲龍型と呼ばれているなど、分かりやすい説明でした。

　さらに膨大な知識量を必要とするものなので後で見返しても分かるように一覧表も作成され、その場だけの知識に留まらない工夫もして頂けました。講習後も受講者の方々の質問にも事細かに答えていただき、参加された方々に満足頂けた内容となりました。

　千葉県菓子工業組合青年部部長・鈴木豊