各地の菓子店探訪
愛知県菓子店の投稿

有限会社五ツ橋製菓

組合員紹介

ういろう

 今回の組合員紹介は愛知県のこだわりの半生菓子で著名な有限会社五ツ橋製菓様(本社名古屋市中村区、橋本幸則社長)を訪問させていただきました。名古屋市郊外の愛知県あま市の第一工場、第二工場で、外郎(ういろう)、羊羹、和風ゼリーなどを製造しております。

 同社は、現社長父の橋本繁司氏が昭和23年に創業。昭和28年2月に有限会社五ツ橋製菓を設立。名古屋で羊羹、カステラ、ゼリーなどの製造を開始しました。その後、新幹線が開通するために移転を余儀なくされ、工場を現在の本社所在地の名古屋市中村区大秋町に移し、その頃から羊羹、ゼリーを主体に製造するメーカーとなりました。

 先代の社長は47年に他界し、スーパーに勤めておりました現社長が急遽家業を継ぐために入社して業容をさらに拡大。名古屋市内の工場が手狭になったため、平成元年に愛知県あま市に工場を新設して移転して現在に至っております。

 現社長の体制になってから、羊羹、ゼリーに加えて「外郎(ういろう)」の製造を20年ほど前に開始し、次第に大きな割合を占めるようになりました。

 その後順調に「名古屋のういろう」として業績を上げてこられましたが昔口にしたことのあるわらび粉を使用した「山口のういろう」の味がどうしても頭に残っており人づてにういろう職人を紹介してもらい、山口県まで出かけて教えを請うたということです。橋本社長の自分が納得したものを世の人に食べてもらいたいという信念が如実に感じられるエピソードです。現在では「わらびういろう」として(栗、小豆、抹茶、安納いも、黒豆、チョコ)を販売されております。元々製造されておりました名古屋ういろうは原料にこだわった「西尾抹茶ういろう」和風ゼリーでは「涼菓流」「蒲郡みかんの雫」などを製造されております。「蒲郡みかんの雫」は原材料の半分以上が蒲郡みかんというこだわりで記者も試食させていただきましたところ、この上ない果実感でした。あま市の工場内を拝見させていただきましたが清潔感にあふれ多岐に渡る商品製造に対応するため平成元年新設から3回に渡り増築されたとのことです。

蒲郡みかんの雫
わらび外郎

 現在の販売先は、土産品問屋を通じて中部のサービスエリア、土産品店などで販売している他、百貨店の催事、イベントなどでも販売されています。

 平成10年に第一工場敷地内に直売店の「五条五ツ橋」を開店し本格的な直売店として稼働しております。

 現在の方針としては、今後は、もっと「原料の生産者ともっと近づき、お互いに良くならないといけない」

 また、「味や色が出ないのなら果汁を更に増やすという方針で作ったのが、和風ゼリーの『蒲郡みかんの雫』で、他の商品でも素材そのものをふんだんに使用して製造することを考えている。嘘のない、素材を大事にした美味しいものを作りたい」と話されております。

 またこのような職人気質な橋本社長ですが後継者問題により一時は会社の売却も考えたとのことですが橋本社長の三男であり現在常務取締役として活躍中の橋本知幸氏が2008年2月に正式に事業継承を決定されたとのこと。先代より続くこだわり商品への精神は代々受け継がれていくと思われます。

 愛知県菓子工業組合・金井俊憲

店舗データ

有限会社五ツ橋製菓
〒453-0042
名古屋市中村区大秋町二丁目92番地
TEL…052-482-0080
HP…http://www.itsuhashi.co.jp



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