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にいがた2㎞

賛助会研修会を開催

佐藤雅義さん

 8月23日(水)に今年度の賛助会研修会を開催し、26名が参加されました。

 講師に新潟まちづくりサポート代表佐藤雅義を迎え、【今昔!新潟都心のまちづくり『にいがた2㎞』】のテーマで講演して頂きました。

 現在新潟市では、新潟駅から信濃川を渡り古町への2㎞をにいがた2㎞の覚醒と銘うって様々な試みを行っています。新潟駅の高架化により駅周辺の整備計画が進行中で、駅前に公園を作る他、従来新潟駅は通り抜け出来なかったものが高架化により可能となり、利便性が向上し人の往来が活発になると期待されています。

 何故今新潟市がこの様なテーマを掲げるかと言いますと、以前新潟市の中心は信濃川を渡った古町地区でしたが、ダイエー新潟店、新潟伊勢丹等が信濃川手前の地区に進出し、又、バスセンターも建設されるなど人の流れが大きく変わり、古町地区にあった、新潟大和、新潟三越が相次いで閉店し、若者を引き付けていたラフォーレ原宿が撤退した事により、その流れは一層加速されました。そこで、新潟駅の高架化に伴い、何とか人の流れを信濃川手前から萬代橋を渡って古町地区にも呼び込もうと計画されたものです。

古町地区の再開発が最重要課題

 講師の方はこのテーマについて、先ず新潟の歴史から入り江戸時代に北前船の寄港地となり、日本海側最大の港町として繁栄し幕末の開港5港に選ばれた事が、日本海側初の特定重要港湾の指定、地方空港発の国際空港指定に繫がり現在の新潟市の土台を形成しており、60年程前迄は市の中心部に堀があり、港町新潟の面影が残っていたと話された。

 続いて、にいがた2㎞への覚醒の意味が、みなとまち新潟を象徴する信濃川と萬代橋から広がる「都心エリア」において、高次都市機能の集積や魅力の創出、賑わいづくりを市民と一体で取り組む事で『緑あふれ、人・モノ・情報が行き交う活力あるエリア』を創造する取組であると説明されましたが、要は古町地区の再開発が最重要課題であります。

 次に、古町と言えば新潟県で一番の歓楽街でありかつては日本でも有数の歓楽街で飲食店が約3,000軒を超えていましたが、経営者の高齢化、バブルの崩壊により大幅に減少し、かつての勢いを感じる事が出来ません。それと関連し、古町花街文化と言うものがあります。古町花街の起源は江戸時代中期に存在した古町3番町辺りにあった遊女屋群「中道」と言われております。

 古町芸妓も同様に、高齢化・後継者不足により壊滅状態となりましたが、市内の有志が伝統を残そうと出資金を募り、柳都振興㈱を立ち上げ古町芸妓の文化を現在に継承しています。以前と大きく違うのは芸妓が置屋に所属するのでなく、会社に所属しサラリーマンと同じ月給制と言う点です。

 今でも古町芸妓を呼ぶことの出来る料亭が界隈に存在しますので、是非1度皆さんも呼んで実際に体験してみてはいかがでしょうか。

 最後に我々業界も関係する古町スイーツの話をされました。これは小学校の児童が考案したスイーツを制作販売する企画で、古町地区活性化を目指し今年で13年目になりました。何とか古町地区に足を運んでもらおうと考え小学生とコラボしたもので、毎年賑わいを見せています。

 講演後、今年は天気にも恵まれビアガーデンにて会員の皆様と懇親を図り、無事終了する事が出来ました。

 講演の内容の記憶を手繰り乍ら書いたもので、取留めのない文章になり申し訳ありません。

 新潟県菓子工業組合専務理事・古川雅英

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