各地の菓子店探訪
鳥取県菓子店の投稿

鳥取県を代表する三大メーカー

大山

■宝製菓株式会社 「努力・信用・実現」をモットーに

 昭和22年の創業より数えて76年。「努力・信用・実現」をモットーに、お客様に喜んでいただける商品を開発・製造することを常に意識し、社員一丸となって奮闘してきた。

 現在、5つの工場で、煎餅、ケーキ、サンドクッキー、餅、まんじゅう、等々、様々なお菓子を製造している。北海道から沖縄、さらに海外のデパートやスーパーでも、販売していただいている。

 「山陰の味 大風呂敷」は、昭和48年の発売より、今年で50周年を迎えた。県内外のお客様に幅広くご愛顧いただき、宝製菓株式会社を代表するお菓子としてすっかり定着している。「お客様各位に心より御礼を申し上げます。これからもお客様に美味しいと喜んでいただける、安心・安全な商品を製造・販売する所存です」。

■寿製菓株式会社 喜びを創り喜びを提供する

 昭和27年に創業。当初は、飴・キャラメルの製造販売からスタートした。昭和34年から観光土産菓子市場に進出し、昭和43年には「因幡の白うさぎ」の販売を開始している。大山バターを使用した生地で、黄味餡を包んだ上品な甘さと、しっとりとした生地が自慢の、うさぎの形をしたお饅頭。

 「喜びを創り喜びを提供する」経営理念のもと、従業員一人一人が、おいしく付加価値の高い商品を作り、また何よりも熱心なファンに支えられてきたことによって、今日まで存続することができた。「地域の農産物を原料に用いたプレミアムギフトスイーツ開発など、新たな課題に今後ともチャレンジし、山陰から全国にお菓子の文化を発信しつづける所存です」。

■丸京製菓株式会社 「DORAYAKI」を世界標準語とする

 創業は、昭和33年。代表的な商品は「どらやき」。氷温熟成製法を用いたしっとりとした生地と、あっさりとした甘さの餡で、何個でも食べられることが特徴である。

 どらやきを日本を代表するお菓子にしたい。どらやきで日本を元気にしたい。丸京製菓は常々そう考えてきた。平成20年には、丸京製菓の提案を受けて、日本記念日協会が4月4日を「どらやきの日」として認定した。平成26年には、米子市民球場のネーミングライツを獲得。「どらやきドラマチックパーク米子」と命名している。

 現在、世界17か国にどら焼きを輸出している。米子で、そして全国で、どら焼きが幅広い社会的認知を受けた現在、「「DORAYAKI」を世界標準語とする」が、次なる目標。

 鳥取県菓子工業組合理事長・小谷治郎平