『第60回 銘菓奉献祭』
最多206社が献菓奉納
菓祖神・田道間守公(たじまのもりこう)を祀る、和歌山 海南市の橘本神社(前山和範宮司)では、4月7日(日)午前11時より毎年恒例の「第60回銘菓奉献祭」が開催された。
好天のもと、全国のメーカーから過去最多の206社が菓子を奉納、約70名の出席者が菓子業界の繁栄を祈願した。大阪菓子商工協同組合連合会からは、野村泰弘理事長(㈱播彦)、岡部友彦副理事長(岡部製菓㈱)、古田鶴彦理事相談役(フルタ製菓㈱)、浅田美明副理事長(㈲五感)、藤原厚子氏(浪速育松月)、中島大昭氏(亀屋茂廣)が参拝した。式典は、国旗掲揚と太鼓の響きで始まり、地域の子らによる「田道間守の歌」の斉唱に続き、前山宮司の祝詞奏上では奉献された全国206社の企業名も織り込んで菓子業界の発展と繁栄が祈願された。
巫女さんによる「浦安の舞」の奉納に続き、参拝者一同が順次、玉串奉奠を執り行った。
その後、国会議員、県議会議員らに続き、全国菓子工業組合連合会野村泰弘副理事長(大阪府菓子工業組合理事長)らが「菓子は人と人を笑顔でつなぐ心優しい力を持つもの。2025年には関西万博や北海道菓子博も控えている。菓子業界の更なる発展に寄与することを願っている」と祝辞を述べた。祝電披露、撤饌、宮司一拝にて神事を終えたのち、前山宮司が昭和40年に始まった銘菓奉献祭も今年で60回の節目を迎え、それが盛大に行われたことへ謝辞を述べて式典は終了したが、コロナ禍で中止が続いていた「餅投げ」が4年ぶりに復活。駆けつけた200人もの人達に向かって、参列者たちが神社階上よりたくさんの「餅とお菓子」を撒き、大賑わいの締めくくりとなった。又、この様子は、当日のNHKでもテレビ報道された。この後、神社社務所にての直会へ移り、橘本神社銘菓奉献会代表の和歌山県菓子工業組合中井啓祐理事長が祝辞を述べ、大阪府菓子工業組合岡部副理事長の音頭で乾杯。「DAGASIで世界を笑顔にする会」代表理事の秋山秀行氏のイベント企画の紹介なども含めて和やかな歓談のうちに散会となった。
大阪府菓子工業組合副理事長・中野 幹