各地の菓子店探訪
宮崎県菓子店の投稿

宮崎の台所

お菓子のしょうき庵

チーズ饅頭

 梅雨入り目前の少し汗ばむ陽気の中、宮崎の台所として有名な「宮崎中央卸売市場」の市場商店街を訪れました。「カンカン通り」と呼ばれるこの商店街には26の店舗があります。そのひとつである「お菓子のしょうき庵」は組合員のお店であり、ご主人と奥様にお話を伺いました。店主の原田忠行氏は大分県生まれ、菓子業界66年の大ベテラン。奥様とともに独立し44年が過ぎ、今ではお二人のお子さんも一緒にお店を切り盛りしています。

ねりくり

 一番の売れ筋は「チーズ饅頭」、そしてさつま芋と餅を練りこんだお菓子の「ねりくり」。残念なことに餡入りねりくりはすでに売り切れでしたが、人気の高さの証明です。お菓子の横には、奥様手づくりの総菜も数多く並んでおり、市場という雰囲気にあふれていました。

店主・原田忠行氏

 市場イベントの「カンカン市」は毎月第1、第3土曜日に開催されているそうですが、毎回一般のお客様で大賑わいとのことです。また、市場商店街がお休みの第1・3日曜日は宮崎県庁横で行われる「いっちゃが宮崎楠並木市」、第4日曜日は川南町トロントロン軽トラ市」にも出店されるとのこと。どちらも宮崎の魅力がぎゅぎゅっと詰まっており、トロントロン軽トラ市は、開催回数、来場者数、出店台数すべてが日本一の軽トラ市となっているとのことでした。どの会場にも常連のお客様が楽しみに待っていてくれるから、と笑顔で話されました。宮崎に住んでいながらまだ行ったことのない楽しそうなイベントです。是非覘いてみたいと思います。

奥様

 日々、早朝からのお仕事なのにご家族全員力を合わせ、もくもくと働いておられるお姿にただただ頭の下がる思いで帰路についた次第でした。

 宮崎県菓子工業組合事務局・大西みつ子