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台湾菓子業界との交流会

友好親善のMOU締結

福岡交流会の様子

 福岡県菓子工業組合は、台湾の糕餅商業同業公會全國聯合會の呼びかけにより交流会を行いました。

 台湾からは、台湾経済部商業署の担当者も同行し16社20名が来日しました。組合の入江副理事長のご息女で、入江製菓台湾本部の千佳乃さんも通訳として帯同し、福岡4日間の日程で、県内の和菓子、洋菓子の複数社を精力的に見学した後の最終日、7月3日に交流会が開催されました。

 会には、駐福岡台湾総領事館の陳銘俊総領事をはじめ、福岡市経済観光文化局の担当者、組合関係者など多数が参加しました。

 台湾側から、「5月に新政府が発足し菓子業界も新たな動きがでている。今回の来日は、商品や原材料を探すこと、勉強すること、交流することを目的に優秀なブランドを集めてきました」と挨拶がありました。

福岡MOU締結式

 これを受けて、丸山理事長は、4月の台湾花連地震にお見舞いを述べた後、「菓子は世界共通で人を幸せにする力をもっている。この機会を活かし情報交換や技術の勉強会など良い関係をつくっていきたい」と歓迎の挨拶をし、出席した組合関係者を紹介しました。

 交流会では、日本の菓子を取り巻く現状や流通事情、台湾の菓子文化についてそれぞれ説明を行い、丸山理事長と明新食品企業の曾雅玲總經理が、双方の友好関係の構築などを盛り込んだ覚書に署名し、MOU締結式が行われると大きな拍手に包まれました。

 その後、お互いに持ち寄った菓子の紹介や試食が行われました。台湾の菓子の年間生産額は1500億台湾ドルでそのうち国内では200から300億台湾ドルだそうで、数字からもみえるように海外へのブランド推進を積極的に行っています。月餅や特産品のパイナップルを使った菓子も種類が豊富で、国賓もてなしスイーツにも選ばれたタロイモケーキなど珍しい菓子もあり賑やかな交流となりました。

 台湾と九州は地理的に近く、今年2月に半導体受注生産の世界最大手TSMC熊本工場が完成したことから、福岡県内でも関連した動きがあり今後も活発な交流が予想されています。

 福岡市菓子協同組合 事務局・野口登喜子

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