もち米契約栽培調印式
生産者、JA、当組合関係者が出席
このほど山口県菓子工業組合はJA山口県ともち米の供給契約を締結しました。毎年7月の恒例行事となった契約調印式は、安定した価格で組合員に安全な山口県産のもち米を確保したいという組合の思惑と、もち米の消費と価格が低迷する中、売れる農作物づくりを目指すとともに安定的な取引を望む生産者の思いが一致し、2003年から行われています。現在は7人が37haで生産を行っています。
この日の契約調印式には生産地である山陽小野田市を仲介役に、生産者代表、JA関係者、山口県菓子工業組合関係者が出席しました。今年度の契約数量はミヤタマモチ1157俵(前年比109%)、ヒヨクモチ178俵(前年比100%)となりました。
小田山口県農業協同組合宇部統括本部長は「行政による生産数量目標配分がなくなり、需要に応じた生産販売が重要となっている。契約数量の確保と品質の向上に向けて生産者が努力を重ねる中、安定的で継続的な契約を結べることに感謝する」と挨拶されました。当組合、坪野理事長は「原材料が高騰する中で契約単価を据え置いていただき感謝している。もち米で良い商品を作っていきたい」とお礼を述べるとともに、この総会で実施した組合アンケートの中で、もち米に関する要望を披露し組合員の声を伝えました。その後、生産者の紹介とJA担当者の経過報告、市からは「スマイルシティ山陽小野田の取り組みの一つとして活力ある農業の推進に取り組んでいく」との言葉で調印式を締めくくりました。生産に当たって肥料や燃料費などが高騰する中、価格については据え置きされていますが、気象変動などで相場が大きく変動した場合15%を上限に価格を変更するとの但し書きがついています。
山口県の餅まき文化が全国的に知られるようになり、マスコミで紹介されることも増えました。今夏は青年会議所のイベントで850キロの餅がまかれています。もち米の事業は菓子組合にとって最も重要なものです。組合員の皆さまとともに関係団体と長年の歴史によって築かれた信頼関係により、これからも続けてまいります。
山口県菓子工業組合事務局・安光このみ