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地産地消・八戸いちごを使ったスイーツ体験会

八戸いちごを使った親子デコレーションケーキ

 青森県菓子工業組合八戸支部では年に3回(春、夏、冬)と『八戸いちごを使った親子デコレーションケーキ スイーツ作り体験会』を行っており、開催して今年で10年目になります。

 とても人気なイベントで参加者は抽選で決まります。コロナ禍の影響により近年は規模を縮小して開催するようになり今では1日1回20組の親子が参加しています。縮小前は午前、正午、午後、夕方の4回開催して最高150組が参加していました。

 令和6月8日に地域観光交流施設「八戸ポータブルミュージアムはっち」にて今期2回目が開催されました。

 このイベントは〝八戸いちご〟の地産地消を目的としております。東日本大震災後、収穫したいちごの県外への出荷が困難になり、いちご農家さんが困っていると聞いた、八戸農業復興支援センターから当組合へ〝八戸いちごを使って何かやれる事はないか〟と声をかけられた事がきっかけとなり始まりました。地産地消の強みである〝完熟した採れたていちごを食べられる〟〝地元の水と土で育ったいちごは香り、甘みが違う〟という、いちご本来の美味しさを、ケーキを通して市民へ伝える内容になっており、市内の洋菓子職人が講師となり、プロが使っている材料と八戸産のイチゴを使ってケーキを作るという体験が参加者に好評です。

スイーツ作り体験会

 作るのは一般的な〝デコレーションケーキ〟です。先ずは見本となるケーキを講師が作り、その後に参加者がそれに習って作っていくという流れです。ナッペや絞り等難しいところは講師がサポートして一緒に仕上げていきます。講師のお手本通りに作っている家族もいれば、自分の思い描いた自由な形に作る家族も見られます。

 子供の自由な発想を見ていると我々が勉強、刺激にもなる事があります。帰る際に参加したお子さんが「可愛く作れた。皆で食べるのが楽しみ」「はちのへいちごについて知ることができました」と、笑顔で言ってくれるとこちらも笑顔になります。

 イベント中は皆が笑顔で楽しい時間を過ごし、帰宅後に作ったケーキを家族で食べてまた笑顔になるという、素敵なイベントだと思っています。

 ケーキを作るという経験を楽しんでもらい、将来洋菓子屋や果物農家になるという選択肢が増えてくれれば嬉しいです。

 今後もこのイベントを継続し、地元の活性化、地域貢献、八戸いちごの地産地消、普及を応援していき、また会員各社の発展を願いたいと思います。

 青森県菓子工業組合八戸支部組合員・リーベシムラ・志村悟史

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