三重県レポートの投稿
白穂焼きなど7品目学ぶ
和菓子技術講習会開催
三重県菓子工業組合では、10月1日に東大阪の名店「菓匠庵白穂」の新澤貴之氏を講師に迎え、和菓子技術講習会を開催しました。新澤貴之先生は技術もさることながら、いろいろな菓子屋・異業種企業などの商品開発などもてがけたり、またご自身が開発した「あんどーなつ」が多くのメディアに取り上げられるなど注目の和菓子職人兼経営者です。
当日は40名近くの三重県、北から南までの和洋菓子店が会場の津市「齋藤商会」に集まり、新澤貴之先生の熱のこもった講習会を受講しました。
「菓匠庵白穂」看板商品の1つでもある「白穂焼き」の実演も含め味噌が隠し味の「炙りみたらし」や自社で蜜漬けした栗を活用した「栗蒸し大納言」、風味豊かなクッキー「遺跡のかけら」、カスタード餡を餅で包んだ「カスタード雪うさぎ餅」、赤飯を包んで蒸した「夫婦饅頭」、醤油の香りが香ばしい「お醤油マドレーヌ」など全7品を指導。すぐにでも販売可能な実践的なお菓子を学ぶことができました。
また、材料高騰や人件費高騰で混迷する菓子業界に向けて、ご自身の会社で実践してよかった残業0に向けた取り組みの仕方や経営論などもお話しいただき充実した時間となりました。
当日は、新澤先生の講習会に合わせて「伊那寒天工業」「ほくりく製粉」「株式会社明治」「岡常精糖株式会社」など、その日に使用した材料のメーカーも商品提案などしていただき氏の人脈の広さ感じました。
同日に、輸出関連について東海農政局からも職員の方がみえ、国が今後目指している菓子の輸出に関してのお話も詳しく説明いただき盛会のうちの無事終了いたしました。三重県菓子工業組合では、今後も技術講習会など企画しみんなで勉強していきます。
三重県菓子工業組合理事兼青年部部長・㈲夢菓子工房ことよ・岡本伸治